オコエ桃仁花、終盤の逆転スリーでエレフテリア・モシャトウの3連勝に貢献
オコエ桃仁花が所属するギリシャA1リーグのエレフテリア・モシャトウ(Eleftheria Moschatou)が、ヨアニナ(PAS Ioannina)を相手に2022-23レギュラーシーズンの第4戦に臨んだ。モシャトウはこの試合に73-68で勝利。スターターとして出場したオコエは15得点、6リバウンド、6アシスト、2スティールとオールラウンドな数字を残し、チームの3連勝に貢献した。アシストとスティールはともにチームハイで、ギリシャに渡ってからのキャリアハイ。得点も前週のエスペリデス(Esperides Kallithea)との一戦に並ぶギリシャでのキャリアハイだ。
オコエは試合を経るごとに明らかに調子を上げており、それは得意の3Pシューティングのデータにも表れている。最初の2試合で成功させたのは8本中1本のみ(成功率12.5%)だったのが、直近2試合では19本中7本成功(36.8%)。4試合目のこの試合単独では10本中4本成功(40.0%)と数字が着々と上昇してきた。しかも、この試合で勝負の行方を決定づけたのも、終盤のオコエの3Pショットだった。
競った展開となった前半を35-33で終えたモシャトウは第3Qも主導権を握っていたが、第4Q半ばに一時逆転され、残り3分を切って62-64と2点を追う状況となっていた。しかし残り2分7秒にオコエがトップから値千金の3Pショットを成功させて66-64とリードを奪い返し、以降逆転を許すことなく試合終了の瞬間を迎えることができた。ビッグショットを大胆に狙って決めきったことが、直接的にチームの勝利につながった形だ。
オコエは開幕戦からの4試合すべてに出場して平均12.0得点、7.0リバウンド、2.8アシスト、0.8スティールというアベレージ。2桁得点は3試合連続となった。モシャトウは開幕戦で敗れた後の3連勝で通算成績を3勝1敗(勝ち点7)とし、リーグの4強に名を連ねている。次戦はオリンピアコス(Olympiakos)と11月6日(日)に対戦する予定だ。
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)