月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.10.25

渡邊雄太(ネッツ)が古巣グリズリーズ相手に今シーズン2試合目の出場

 渡邊雄太が所属するブルックリン・ネッツが、日本時間10月25日(北米時間24日)にメンフィス・グリズリーズとの今シーズン3試合目に臨んだ。メンフィスのフェデックス・フォーラムで行われたこの試合は、渡邊にとってNBAでのキャリアを始めた古巣との対戦。試合には124-134で敗れたが、渡邊は第1Qから第2Qにかけて6分6秒間プレーした。

 


3日前のトロント・ラプターズとの対戦で出場機会がなかった渡邊は、この日が今シーズン2試合目の出場。第1Q残り3分9秒にベン・シモンズに代わってコートに入ると、このクォーターの残り2分5秒に右ウイングからトランジションの状態で3Pショットを放った。このショットはゴールに弾かれ得点とならなかったが、その約1分後のオフェンスでは、左ミドルポストでポジションをとったデイロン・シャープに好パスをつなぎ、シャープがリムアタックでファウルをもらって得たフリースローを1本決めたことで得点に絡んだ。


ディフェンス面では、第2Q開始から50秒ほど過ぎた時点のグリズリーズの速攻に対応し、ゴール下で相手のガード、デスモンド・ベインのレイアップを阻止する好プレーもあった。主だったスタッツ項目で数字がつかずに試合を終えたが、コート上にいる間のチームとしての得失点を示す±も0。ディフェンスでのミスコミュニケーションから相手にワイドオープンのレイアップのチャンスを許した場面が1度あった(相手の連係ミスで失点につながらなかった)ものの、打つべきショットも打てており少ないチャンスをモノにして活躍の幅を広げたいところだ。

 


渡邊とネッツの次戦は日本時間27日(木=北米時間26日[水])に行われるミルウォーキー・バックスとのアウェイゲーム。プレシーズンの第3戦でバックスと対戦したときの渡邊は、3Pショット3本中2本を成功させて6得点、1アシスト、1スティールを記録している。本番のレギュラーシーズンでどんな機会が巡ってくるか注目だ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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