月刊バスケットボール10月号

NBA

2022.10.23

馬場雄大がNBA Gリーグのテキサス・レジェンズに復帰

 NBAの下部組織Gリーグに所属するテキサス・レジェンズが、日本代表の馬場雄大を獲得したことを発表した。


馬場は2019-20シーズンと昨シーズンもレジェンズと契約し、プレーした実績がある。昨シーズンは開幕から8試合に出場して平均12.5得点、5.4リバウンド、1.6アシスト、1.75スティールのアベレージ。5試合目からはスターターを務めた。シューティングに関してはフィールドゴール成功率54.7%、3P成功率41.2%、フリースロー成功率92.3%といわゆる“50-40-90クラブ”の数字を残している。


この数字が示すとおり攻守に安定感のあるパフォーマンスを見せた馬場だったが、9試合目以降は新型コロナウイルス感染拡大対策の安全衛生プロトコル適用下となり、以降復帰することなくチームを離れた。その後はオースラリアに渡り、NBLのメルボルンユナイテッドの一員として2021-22シーズンのセミファイナル進出を果たした。


Gリーグの2021-22シーズンにハイレベルな数字を残した馬場は、7月にゴールデンステイト・ウォリアーズのサマーリーグチームに参加する機会を得た。また8月以降は日本代表として強化試合(SoftBank Cup 2022)とFIBAワールドカップ2023アジア地区予選に出場した。

 


FIBAワールドカップ2023アジア地区予選の対カザフスタン戦での馬場(写真/©FIBA.WC2023)


ウォリアーズでは出場機会が少なかったが、4試合で2.8得点、2.8リバウンド、0.3アシストのアベレージを残した。代表でのパフォーマンスは試合に大きなインパクトをもたらすものであったと同時に、非常に安定していた。イランと2試合戦ったSoftBank Cup 2022では平均20.0得点。3P成功率40.0%(10本中4本成功)、フィールドゴール成功率64.0%とシューティングのタッチがよかった上、トランジションでよく走り、豪快なダンクで会場を沸かせるなど力強いプレーを披露した。ワールドカップ予選ではイランとカザフスタンを相手に平均19.0得点。この舞台では3P成功率55.6%(9本中5本成功)、フィールドゴール成功率77.8%とさらに確率が上昇。日本のオフェンスの要として活躍した。

 


今回契約に至った経緯等は未確認だが、レジェンズはツイッターの公式アカウントで馬場の獲得を発表するツイートを投稿。馬場本人も、自身のアカウントからレジェンズ入りを報告するメッセージを発信している。


(月刊バスケットボール)



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