月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.10.18

渡邊雄太のブルックリン・ネッツ開幕ロスター入りが正式決定

 北米時間の10月17日午後5時(日本時間18日午前6時)に設定されていたNBAの2022-23シーズン開幕ロスター登録の締め切り時刻が過ぎ、渡邊雄太がトレーニングキャンプとプレシーズンゲームに参加していたブルックリン・ネッツからは、その時点までの17人のロスターから誰も放出されないことが明確になった。それとともに、渡邊がネッツの開幕ロスター入りを果たしたことが、正式に公の事実となった。

 


渡邊は背番号18のジャージーで、日本時間20日(木=北米時間19日)にホームのバークレイズ・センターで行われるニューオリンズ・ペリカンズとの開幕初戦に臨むことができる。

 


渡邊は2年前にトロント・ラプターズでキャンプに参加したときと同じように、ライバルと目されるプレーヤーたちとの競争に勝ち抜いた。プレシーズンの4試合では平均14分56秒の出場時間で5.8得点、3.0リバウンド、0.5アシスト、0.3スティール、0.5ブロックのアベレージ。また、3Pショットに関しては10本中5本を沈めて50.0%という高確率で、持ち味としているディフェンス面やトランジションでのハッスルも含め、コーチ陣や周辺からの高い評価がこの1ヵ月間でたびたび聞かれるようになっていた。


スティーブ・ナッシュHCは渡邊に関して、「どのプレーヤーのグループでもプレーできる」と話したことが報じられた。また、ネッツのインサイダーとして知られるサラ・クーストック氏は、最近出演したポッドキャスト「The Glue Guys」の中で、「ユウタについてなら1時間でも話したいですよ」と渡邊に対する関心の高さをうかがわせた。クーストック氏によれば渡邊はまさしく「グルーガイ(Glue guy=チームを一つにする人材)」だという。「彼にはサイズとディフェンス力、3Pシューティングという持ち味があり、創造性にも富んでいます。オンボール・スクリーンやピック&ロールでどんなことができるかも含め、楽しみなことがたくさんあるプレーヤーです」と絶賛していた。


ネッツの開幕初戦は日本時間20日(木=北米時間19日[水])にホームのバークレイズ・センターで行われるニューオリンズ・ペリカンズとの一戦。その二日後には、渡邊の古巣トロント・ラプターズと対戦する予定となっている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



PICK UP