オコエ桃仁花が電撃海外移籍を発表 – ギリシャリーグのエレフテリア・モシャトウ入り
富士通レッドウェーブで活躍してきたオコエ桃仁花がギリシャリーグのエレフテリア・モシャトウ(Eleftheria Moschatou)に移籍することを、富士通が10月6日に発表した。
FIBA女子ワールドカップ2022でのオコエ桃仁花(FIBA.WWC2022)
富士通の発表によれば、オコエは9月末でチームをすでに退団している。10月5日には現地に向けて出発しており、到着次第すぐにエレフテリアに合流するとのことだ。
【動画】オコエ桃仁花が「海外移籍について」語った動画をチェック
Wリーグもオコエの移籍に関し、6日のWJBL臨時理事会においてWJBL登録規定第10条(特例選手)に基づく特例選手としてオコエを認定したことを発表している。これによりオコエは、第24回Wリーグのエントリーからは除外されるものの、リーグ開催期間中に契約解除等の理由にて帰国した場合は、エントリー終了後であっても所属元の富士通に登録エントリーできる。
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23歳のオコエは東京都出身で、秋津東ミニでバスケットボールをはじめ、その後東村山六中、明星学園高を経て2017年にデンソーアイリスでWリーグのキャリアをスタートさせた。富士通入りは2019年のオフで、以降3シーズンをレッドウェーブの一員として過ごしてきた。移籍発表のリリースには、本人からの以下のコメントも紹介されていた。
☆オコエのコメント
この度、オファーをいただきギリシャのリーグに移籍することになりました。バスケットボール選手としてだけではなく、人としても成長できるのではないかと思い移籍を決意しました。チームの皆には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、一度きりの人生、後悔なく挑戦したいと思います。ファンの皆様、開幕直前での報告となってしまい申し訳ありません。
今後とも応援よろしくお願いいたします!
なお、オコエは自身の公式YouTubeチャンネルを開設し、そこでも移籍に向けた思いや関係者への感謝を言葉にしている。
オコエは代表歴も豊富。特に昨年夏の東京2020オリンピックでの銀メダル獲得と、その約2ヵ月後のFIBA女子アジアカップ2021における大会5連覇達成は輝かしい功績だ。10月1日に閉幕したFIBA女子ワールドカップ2022ではチームの中心の一人として5試合に出場し、平均7.8得点、3P成功率40.0%(25本中10本成功)を記録した。オコエの3P成功率はチーム1位、大会全体でも16位タイの好成績だった。
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オコエが移籍するエレフテリア・モシャトウは、ギリシャリーグA1に所属するチーム。今シーズンは10月9日(日)にニキ・レフカダスと開幕戦を行う予定となっている。また、ちょうどオコエの移籍が明らかになった6日には、スロバキアのスラビア・バンスカ・ビストリカ(Slavia Banska Bystrica)を相手に2022-23FIBAユーロカップ予選(クォリフィアー)の第1戦を戦っており、72-71で勝利を収めていた。ホーム&アウェイで行われるクォリフィアーの第2戦は13日(木=日本時間では14日未明)に行われる予定で、この試合に勝利すれば2022-23シーズンにユーロカップでプレーすることができる。
エレフテリアのホームで行われるこの試合にオコエの出場がかなうかどうかは未確認だが、チームとして勝利できればユーロカップでプレーするオコエの姿を見られることになる。
ユーロカップのクォリフィアー第1戦で24得点を記録したエレフテリアのキキ・キャロウェイ(FIBA.EUROCUP)
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☆関連情報リンク
☆2022-23FIBAユーロカップクォリフィアー、スラビア・バンスカ・ビストリカvsエレフテリア・モシャトウ第1戦フルゲーム映像(FIBA公式YouTubeチャンネル)
オコエ桃仁花公式YouTubeチャンネル
富士通レッドウェーブの発表
Wリーグの発表
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)