月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.10.04

ロシアに拘留中のグライナーに対して、地方裁判所が控訴期日を10月25日に設定と米各紙が報道

今年2月からロシアに勾留されているグライナー

 

10月4日、アメリカ各紙は違法薬物持ち込みの嫌疑をかけられ、ロシアで拘留されているバスケットボールの女子アメリカ代表、ブリトニー・グライナーに対して、ロシア・モスクワ地方裁判所が控訴の期日を10月25日に設定したと報道した。

 

【動画】グライナーのWNBAでのスラムダンク・ハイライト集

 

WNBAフェニックス・マーキュリーで8度オールスターに選出され、2016年開催のリオ五輪、2021年に開催された東京五輪と2度、金メダルを獲得しているグライナーに対しては、8月4日にロシア法廷が9年間の禁固刑を宣告されている。

 

ジョー・バイデン大統領は、この宣告に対して「不当勾留への思いを強めています。これは受け入れられませんし、ロシアに対して即座に彼女を開放し、彼女が奥さんや愛する人々、友人、チームメイトとともに暮らせるよう求めます」と声明を発表。さらに、アダム・シルバーNBAコミッショナー、キャシー・エンゲルバートWNBAコミッショナーからも、「本日の判決は不当であり残念ですが、予測されていなかったことでもありませんし、ブリトニー・グライナーの不当勾留は以前からのことです。WNBAとNBAの、彼女の安全な帰国に向けた決意が揺らぐことはありません」と共同でコメントが発表となっていた。

 

その後、アメリカからはグライナー帰国のために、ロシア側に提案を行ったと明らかにしているが、現状ではそれに対しての返答が得られていない状況にあるという。

 

期日までにグライナー側は控訴するものと思われるが、そこからどんな流れとなるのか。10月18日で32歳を迎えるグライナーのキャリアを考えても、1日でも早く解決することを願いたい。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 

 



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