月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.10.04

渡邊雄太がネッツでプレシーズンゲームに初登場 - 10得点、4リバウンドを記録

 シーズンオフにブルックリン・ネッツと契約した渡邊雄太が、日本時間10月4日(北米時間3日)にホームのバークレイズ・センターで行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのプレシーズンゲームで、ネッツのユニフォームを着て初めての実戦に臨んだ。渡邊の登場は後半からだったが、第3Qのスターターとして登場すると、15分42秒のプレーで10得点、4リバウンドを記録する活躍ぶり。シューティングの面でもフィールドゴール成功率60.0%(5本中3本成功)、3P成功率50.0%(2本中1本成功)、フリースロー成功率75.0%(4本中3本成功)と良い数字を残した。

 

 試合はシクサーズが127-108で勝利した。

 

 

 渡邊はコートに入ってから最初のオフェンスで、トランジションの中でレイアップを決めてこの日の初得点を記録。シューターのジョージ・ニアンやルーキーフォワードのジュリアン・シャンペニーとマッチアップしたディフェンスでは、ペイントに入ってくるビッグマンに対するローテーションでもたびたび厳しくプレッシャーをかけた。

 

 ネッツにはケビン・デュラント、カイリー・アービング、ベン・シモンズというスーパースター3人が在籍しているが、このビッグスリーと渡邊が同時にプレーする機会はなかった。しかし、神奈川県横須賀市出身のガード、キャム・トーマスとの日本生まれコンビでプレーする時間帯があり、第4Q残り5分55秒にはトーマスからのパスを受けた横浜市生まれの渡邊がペイントにアタックして、フリースローで3得点目を生む場面があった。

 

 

 渡邊は2018年にドラフト外でメンフィス・グリズリーズ入りし、過去2シーズンはトロント・ラプターズでプレーした。デビューから3シーズン目の半ばまではツーウェイ契約(NBAと下部育成組織のGリーグチームの両方でプレーする機会を得られる契約)だったが、2021年にNBAのスタンダード契約に立場をアップグレードさせている。ただし、ラプターズとの契約満了を迎えたこのオフに加入したネッツでは、レギュラーシーズンの保障がないノンギャランティー契約から開幕ロスター入りを目指す厳しい立場。その中で初戦から2桁得点の結果を得られたことは非常に明るい兆しだ。

 

(月刊バスケットボール)



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