月刊バスケットボール5月号

【短期連載】コーチK/倉石平のアメリカ紀行(2)

楽天パフォーマンスセンターをバックに、ウォリアーズアシスタントコーチのロン・アダムス氏と   (つづき) 【12月24日】 朝からクリスマス一色。そこは日本とは違うアメリカ・カリフォルニアで、「寒い」とか「雪」とは無縁。そののため、日本でイメージしているクリスマスとはずいぶん違う。   朝10:30にウォリアーズの練習場、Rakutenパフォーマンスセンターへ。前回に行ったときのことを思い出し、オークランドのホテルを取ったため、行くのは非常に簡単だった。しかし、セキュリティーが厳しくなり、簡単に入ることができなくなった。昨今の事情を考えれば仕方のないことだ。やっとの思いで練習場内に。   11:00から練習だというにもかかわらず、集まりが悪いと思ったが、よく見るとコーチングスタッフが、それぞれのプレーヤーとミーティングをしている。さすがにきめが細かかった。そして、練習開始の時間から全体ミーティング。スティーブ・カーヘッドコーチ(以下、HC)が、昨日の反省と明日のキャブス戦に関して、約15分強のミーティングだった。   練習はいたって簡単。ウォークスルー(たぶん、相手の攻撃に対するディフェンスの仕掛掛け)、その後はインディビジュアル(個人)のシューティングなどで、クレイ・トンプソンなどはすぐに帰宅した。ちなみに、NCAAなどはクリスマスにゲームや練習をしてはならないことになっているらしい。   練習後、ロン・アダムスアシスタントコーチと久しぶりの再会。当たり前のように話をして(挨拶)、そして日本の現状を話す。アメリカのこと、特にNBAなどに関してはデリケートなことなどで、深く話すことができなかったが、ウォリアーズにとって、プレシーズンで上海から香港への遠征が相当のダメージだったと言っていた。練習ができず、コンディションも整わなかったとアダムス氏は言っていた。  

友人のアーロン・ミラー氏   午後は、友人のアーロン・ミラー氏と会うために、彼の働いている大学(カリフォルニア大イーストベイ校)へ行く。クリスマスの日程で大学に入ることができないらしいが、無理にお願いしたので、入るために警察にまで連絡をしてくれた。その後はスタンフォード大へ行き、施設の見学、そしてスポーツのあり方などを話す。 (つづく)   (月刊バスケットボール)

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