月刊バスケットボール5月号

【短期連載】コーチK/倉石平のアメリカ紀行(1)

  12月23日からアメリカに渡っている月刊バスケットボールで「極める/NBAセットプレー図鑑」「まんがバスケットボール用語辞典」などを毎月連載している倉石平氏(早稲田大大学院スポーツ学術院教授/元男子日本代表ヘッドコーチ)に、写真とともに日記を送ってもらった。 “月バス.COM”では数回にわたり、その模様を連載していく(写真・文/倉石平)。   【12月23日】 夕方、羽田からサンフランシスコへ移動。日付変更線を超えたため、同日の昼にサンフランシスコに到着した。すぐにレンタカーでオークランドのホテルへ。そして、16:00にバート(BART/ベイエリア高速鉄道)でオラクルアリーナ(ゴールデンステイト・ウォリアーズのホームコート)へ向かった。到着後は、ウィルコール(窓口)でチケットをピックアップしてアリーナ内へ。すでに対戦相手のデンバー・ナゲッツがウォームアップをしていた。しばらくしてウォリアーズが入ってくると、アリーナは一気ににぎやかになる。  

ウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナ   ウォリアーズはケガ人が多く、ステフィン・カリーやザザ・パチュリアなどがベンチにさえいない状況は、「さびしい」の一言だ。さらにさびしいのはラインナップで、インサイドプレーヤーがいないスターター。その役割を担っているのは、いつもならアウトサイドでプレーしているドレイモンド・グリーンやケビン・デュラントだ。したがって、とても小さく感じる。   コート上の5人全てがボールを運べるユーティリティプレイヤーばかりで、試合の出だしは良かったものの、3Pシュートをグリーンが決めて以来、パタッと鳴りを潜め、全く点数が取れない状況だ。そして最悪なことに、アウトサイドが全く入らず、ナゲッツに終始リードされるという今シーズンのウォリアーズのワーストに入るゲームだった。   誰も当たりが来ない(シュートが入らない)いひどいゲームで、こんなゲームはほとんど見ることができないだろう。シーズンを通しても、なかなかないゲームに当たってしまった。次のゲームがクリーブランド・キャバリアーズだが、いかに戦うのかが非常に見ものである。 (つづく)   (月刊バスケットボール)

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