月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2017.12.31

月バスSet Play of the Week(6)サンズ

今週の対戦カードから、1つセットプレーを紹介していくコーナー。   12月27日(日本時間28日)に、行われたメンフィス・グリズリーズ対フェニックス・サンズ戦(@トーキング・スティック・リゾート・アリーナ)で見せたサンズのブザービーター(サイドラインインバウンズ)を解説しよう。97-97の同点、4Q残り0.6秒からのプレーである。   【ラインナップ】 ①トロイ・ダニエルズ(PG) ②デビン・ブッカー(SG) ③ジャレッド・ダドリー(SF) ④ドラガン・ベンダ(PF) ⑤タイソン・チャンドラー(C)  

[A-1] ④がインバウンダーで③が左エルボー、①が右ウイング、②がバックコート、そして⑤が右ローポスト近辺でエントリー。 ディフェンスは得点力の高い②がバックコートにいることで、スピードを付けて一気に走ってくることに細心の注意を払っている。その間に、③が①へスクリーンし、⑤がダックイン。残り0.6秒のため、ボールを一度つかんでからシュートでは間に合わないため、④はリング上方へパス。⑤はポジションを確保しつつ、そのままジャンプしてアリーウープ。リングを揺らす激しいダンクでサンズが勝負を決めた。 (※用語は本誌参照) (*注)NBAではオフェンス、ディフェンスともにリング上方の延長線上の円柱内でボールに触れることはできないが、「インバウンズ時はプレーがパスのみに限定されるため、ボールに触れることができるルール」(倉石氏)。そのため、このプレーが成立し、得点となった。  

  月刊バスケットボール1月号の“NBAセットプレー図鑑”では、ウエスタンカンファレンスで首位争いを演じているヒューストン・ロケッツのプレーを紹介。自分たちのチームにマッチしそうなセットを見付けて、すぐに練習してみよう!   (月刊バスケットボール)

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