月刊バスケットボール5月号

福岡第一高校、B3鹿児島レブナイズに敗れる - 第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会

 第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会で、高校生チームながら2次ラウンド第2日(5回戦)まで進出していた福岡第一高校が、B3の2022-23シーズンにおける優勝候補の一角と目される鹿児島レブナイズと対戦し、109-59で敗れ大健闘の大会を終えることとなった。



鹿児島レブナイズ戦での城戸 賢心の果敢なドライブ(写真/©JBA)

 


今大会に福岡県代表として出場していた福岡第一は、1次ラウンドでナカシマに67-61、鷹城クラブに111-43、そして東海大九州に97-72で勝利。高校生チームとして唯一の2次ラウンド進出チームとなった。その2次ラウンドでも、初日にB3新規参入チームの湘南ユナイテッドBCに対し94-77と14点差をつけて勝利する殊勲の金星を挙げていた。

 


湘南との一戦より。ベンチは歓喜、井手口 孝監督も思わずこぶしを掲げている(写真/©JBA)


対戦相手がマスクをしていなくても福岡第一側は試合中に全員がマスクをしてプレーしていたことから、コロナ禍における感染抑止策としてのマスク着用の必要性に関する議論上も話題を提供することとなった。この点に関しては、医科学な研究成果に基づいた判断を行っていくことは当然だが、競技参加者の立場からは、今後の感染拡大状況などを鑑みた政府発信の指針とそれに沿ったバスケットボール統括団体、大会主催者の対応を見守り、尊重することに尽きるだろう。

 

 しかし何よりも、年長で経験豊富なプレーヤーがそろう対戦相手を次々となぎ倒しての上位進出という快進撃に大きな価値がある。2次ラウンド初戦で下したB3の湘南は、新規参入とはいえ昨シーズンのB3で得点王になったクリストファー・オリビエも在籍しているプロチームなのだ。ここまでやってきた若者たちの入魂のプレーはあっぱれだった。


(月刊バスケットボール)



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