オーストラリアのシドニーで9月22日から開催されているFIBA女子ワールドカップ2022は、24日にグループA第3日の3試合が行われた。前日まで2勝同士のアメリカと中国が激突する注目の一戦では、アメリカが77-63で勝利を収め、早くも決勝トーナメント進出を決めた。

2022WNBAシーズンのMVPエイジャ・ウィルソンが今大会で初出場。その栄誉にふさわしい活躍でチームを勝利に導いた（写真／©FIBA.WWC2022）

☆グループA第3日の試合結果
アメリカ（3勝）77-63中国（2勝1敗）
ボスニア・ヘルツェゴビナ（3敗）66-99韓国（1勝2敗）
プエルトリコ（1勝2敗）65-68ベルギー（2勝1敗）

　アメリカは前日まで出場していなかったWNBA王者ラスベガス・エイセズのエイジャ・ウィルソン、チェルシー・グレイ、ケルシー・プラムの3人が今大会で初登場。逆にサブリナ・ヨネスク、シャキーラ・オースティン、ブリアナ・ジョーンズの3人を休ませている。しかし、チームハイの20得点のほか8リバウンド、2アシスト、2スティール、1ブロックと活躍した2022WNBAシーズンのMVPウィルソンを筆頭に、高さとパワーで対抗する中国に対しその高さとパワーで負けていないところをアピールする勝利となった。

韓国は今大会で元気のないボスニア・ヘルツェゴビナから99得点を奪って初勝利。この試合で37得点、フィールドゴール成功率61.9％、3P成功率50.0％（14本中7本成功）、8リバウンド、5アシスト、3スティールという驚くべきパフォーマンスを披露したカン イスルは、エフィシエンシーでワールドカップ歴代最高値を塗り替える44を記録する大活躍だった。

カン イスルは記録的な大活躍で韓国に今大会初勝利をもたらした（写真／©FIBA.WWC2022）

この日最後の試合では、FIBA世界ランキング17位のプエルトリコが同5位と格上のベルギーに対し1ポゼッション差の大健闘を見せた。しかし最終的には、24得点、13リバウンドを記録したキアラ・リンスケンス、得点こそ6にとどまったものの12リバウンド、11アシストを記録したエマ・ミースマンらの活躍でベルギーが68-65で逃げ切っている。

ベルギーのエマ・ミースマンはリバウンドとアシストでのダブルダブル（写真／©FIBA.WWC2022）

グループBの第3日は25日。FIBA世界ランキング8位の日本は、同4位で現在グループB単独トップのカナダに挑む。今大会で初めて、ランキング上の格上チームと対戦する試合だ。大阪での予選では20点の劣勢を跳ね返してオーバータイムに持ち込み逆転勝ちを収めた相手だが、今回はどうなるか。今後格上ばかりが相手となる日本にとって、決勝トーナメント進出を目指す上でぜひとも勝っておきたい一戦だ。

☆グループB第3日の試合予定
マリ（2敗）vsフランス（1勝1敗）
オーストラリア（1勝1敗）vsセルビア（1勝1敗）
日本（1勝1敗）vsカナダ（2勝）

25日のカナダとの一戦は、日本にとって今後の流れに大きく影響するビッグゲームだ（写真／©FIBA.WWC2022）

☆日本の試合結果と今後の日程
グループラウンド
9月22日（木）日本89-56マリ
9月23日（金）セルビア69-64日本
9月25日（日）19:30 vsカナダ
9月26日（月）15:00 vsフランス
9月27日（火）19:30 vsオーストラリア

決勝トーナメント　※グループBで4位以内に入った場合
9月29日（木）準々決勝
9月30日（金）準決勝
10月1日（土）3位決定戦、決勝戦

☆放送・配信
BS/CS：NHK BS1、フジテレビNEXT
ネット：DAZN

（月刊バスケットボール）