月刊バスケットボール6月号

FIBA女子ワールドカップ2022、9月22日いよいよ開幕 – 金メダルとパリ2024出場権獲得目指す

 AKATSUKI JAPAN女子日本代表が出場するFIBA女子ワールドカップ2022が、いよいよ9月22日(木)にシドニー(オーストラリア)で開幕する。出場全12チームのロスターも確定。FIBAの大会公式サイトでは9月20日付けで大会直前のパワーランキングも発表された。

 

https://twitter.com/FIBAWWC/status/1572042257347547136?s=20&t=81V5Xeqb45E3CxEbsMcVbQ


日本はその中で、東京2020オリンピック金メダリストのアメリカ(FIBA世界ランキング1位)、開催国オーストラリア(同3位)、そして東アジアのライバル国である中国(同7位)に続く4位。しかしこれら上位の3チームだけでなく、大阪での予選で延長にもつれ込む大接戦で何とか倒したカナダ、同大会で東京2020決勝のアメリカ戦以来となる黒星を喫したボスニア・ヘルツェゴビナなど、今大会では気の抜けない相手との対戦が続く。


恩塚 亨HC率いる日本は「世界一のアジリティーにより高さを凌駕する」ということを掲げ、そのコンセプトをコート上で体現することで金メダル、そして優勝チームが手にすることができるパリオリンピック出場権の獲得を目指す。事前のウォームアップと選手選考の場としてこなしてきた国際強化試合では、オーストラリア遠征が2勝1敗、トルコとラトビアには負けなしの2勝ずつという成績。オフェンス面では、その7試合を通じて3Pシューティングが29.2%と安定感を欠いたが、フルコートで相手にプレッシャーをかけていく強力なディフェンスで勝利を重ねてきた。


また、シドニーに乗り込んだ後の今月16日に行われたベルギーとのテストイベントでは、平下愛佳(トヨタ自動車アンテロープス)の3Pショットが炸裂。5本すべてを成功させての18得点で、チームを77-73の勝利に導いた。「今夜は本当によく入ってくれました。チーム全体としても確率を上げていけると思います」という試合後の平下のコメントには自信が感じられる。「私たちはここにはワールドカップを獲りに来ています。常に全力で戦います」

 

テストイベントでは3Pショットが絶好調だった平下。日本に散っては頼もしい成果だ(写真/©FIBA.WWC/Mark Evans/Getty Images)

 

 


高田真希(デンソーアイリス)はテストイベントでチームとして最初の3Pショットを成功させ12得点を記録した(FIBA.WWC)


今大会では出場全12チームが6チームずつグループA・Bに分かれて総当たり戦を行うグループラウンドを経て、それぞれのグループから上位4チームが進出する決勝トーナメントへと進んでいく。日本の初戦は大会初日の第4試合で、マリが相手。グループ分けと日本の対戦予定は以下のとおりとなっている。

 

☆FIBA女子ワールドカップ2022グループ分け
グループA: ベルギー中国、ボスニア・ヘルツェゴビナ、プエルトリコ、韓国、アメリカ
グループB: フランス、セルビア、日本、マリ、カナダ、オーストラリア


☆日本の試合予定(時刻表示は日本時間)

グループラウンド
9月22日(木)13:00 vsマリ
9月23日(金)11:00 vsセルビア
9月25日(日)19:30 vsカナダ
9月26日(月)15:00 vsフランス
9月27日(火)19:30 vsオーストラリア

決勝トーナメント ※グループBで4位以内に入った場合
9月29日(木)準々決勝
9月30日(金)準決勝
10月1日(土)3位決定戦、決勝戦


☆放送・配信
BS/CS:NHK BS1フジテレビNEXT
ネット:DAZN


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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