月刊バスケットボール10月号

車いすバスケットボール男子U23日本代表がIWBF U23世界選手権で史上初金メダル獲得

 車いすバスケットボールの男子U23日本代表が、2021 IWBF男子 U23 車いすバスケットボール世界選手権大会(プーケット[タイ]開催)で、金メダル獲得の偉業を成し遂げた。9月16日の決勝戦でトルコを52-47で破っての快挙だ。


トルコ 47(08 14 12 13)
日本 52(10 16 13 13)
日本のスタッツリーダー
鳥海連志(WOWOW/パラ神奈川SC) 13得点、17リバウンド、9アシスト、1スティール
高松義伸(キッズコーポレーション/栃木レイカーズ) 20得点、15リバウンド、1スティール、1ブロック
赤石竜我(埼玉ライオンズ) 9得点、8リバウンド、6アシスト
古崎倫太朗(あいおいニッセイ同和損害保険/Jamaney石川) 6得点、フィールドゴール成功率66.6%
塩田理史(岡山 WBC ウィンディア) 4得点、フィールドゴール成功率66.6%、3リバウンド、2アシスト、1スティール


日本は高松のフィールドゴールで先制し、接戦となった第1Qをリードして終えると、以降一度も先行を許すことなく試合終了の瞬間を迎えた。第4Qには一時2桁得点差まで引き離す場面もあり、終盤のトルコの追い上げにも冷静な試合運びで堂々たる戦いぶりだった。

 

 チームとして今回の日本は3P成功率25.0%と同成功数14本が今大会1位で、56本のアテンプトも3位。また、速攻からの得点(8.3得点)とターンオーバーからの得点(13.4得点)がともに今大会で2位だった。スピードを生かした展開とロングレンジのシューティングを武器に、日本はコートの広い範囲で相手に脅威を与えていた。それが歴史的快挙につながっただろうことを、これらの数字が物語る。


なお個々のスタッツでは、鳥海の平均9.5アシスト、トータル76アシスト、そして3P成功数8本が今大会全体の1位。高松は平均出場時間38.2分、トータル305.0分が同じく今大会1位だった。

 

 昨夏の東京2020パラリンピックにおける男子日本代表の銀メダル獲得、女子日本代表のベスト8進出でも注目を浴びた車いすバスケットボールだが、今回の男子U23日本代表の快挙達成で今後の発展にも弾みがつくに違いない。

☆JWBF公式サイトの関連情報ページ

金メダル速報記事

チーム詳細情報

 



☆2021 IWBF男子 U23 車いすバスケットボール世界選手権大会、日本の全試合結果
グループラウンド(グループA)
9月8日(木) トルコ54-69日本
9月10日(土) 日本57-47フランス
9月11日(日) 日本69-38カナダ
9月12日(月) 日本51-45ブラジル
9月13日(火) スペイン71-52日本


決勝トーナメント
9月14日(水) 準々決勝 イスラエル43-64日本
9月15日(木) 準決勝 スペイン51-53日本
9月16日(金) 決勝 トルコ47-52日本


☆メダル獲得チーム
金メダル 日本
銀メダル トルコ
銅メダル スペイン


IWBF(国際車いすバスケットボール連盟)公式YouTubeチャンネル
※大会の全試合をライブ配信中
トルコ対日本(決勝戦)の試合映像


IWBF公式サイトライブスタッツ


(月刊バスケットボール)



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