月刊バスケットボール5月号

車いす男子U23日本代表、ブラジルを振り切り4連勝 – IWBF U23世界選手権

 車いすバスケットボールの男子U23日本代表が出場している2021 IWBF男子 U23 車いすバスケットボール世界選手権大会(プーケット[タイ]開催)が9月12日に大会第6日を迎え、日本は今大会4試合目となるブラジルとの一戦に臨んだ。日本はブラジルの高確率のシューティングに苦戦したが、51-45と6点差で逃げ切り4連勝。勝ち点を8に伸ばし、グループラウンドで1試合を残してグループAの単独トップに躍り出た。


日本 51(12 15 12 12)
ブラジル 45(08 14 15 08)
日本のトップパフォーマー
鳥海連志(WOWOW/パラ神奈川SC) 13得点、12リバウンド、6アシスト、3スティール、1ブロック
赤石竜我(埼玉ライオンズ) 13得点、10リバウンド、7アシスト、3スティール
高松義伸(キッズコーポレーション/栃木レイカーズ) 11得点、11リバウンド、5アシスト、2スティール

 


前半を5点リードで終えた日本は、第3Q残り3分を切って一度は35-37とリードを奪われる場面があった。しかし知野光希(新潟WBC)のフィールドゴールで同点に追いつくと、相手の3Pショットが外れた後のリバウンドから鳥海が速攻に持ち込み、最後は高松がレイアップを決めて再びリードを奪い返した。


良い流れで第4Qに入った日本は、高松と赤石のゴールで勢いづく。残り7分31秒には赤石のパスを受けた塩田理史(岡山 WBC ウィンディア)が、倒れこみながらレイアップを沈め46-39。このあと高松のミドルショットも決まり、残り7分17秒時点で48-39まで突き放した。以降日本はブラジルに6連続得点を許す流れもあったがリードを奪い返されることはなく、収支緊迫した展開となった熱戦を制している。


日本はグループAで唯一負けなしの4連勝で、13日にグループラウンド最終戦となるスペインとの一戦に臨む。スペインはここまで3勝1敗(勝ち点7)でグループAの3位。同じく3勝1敗のトルコに敗れているため順位としては3位ながら、ここまでの4試合で挙げた288得点はグループAの最高値で、逆に失点181は最小値。日本にとってはグループラウンド最終戦にして最大の難敵との対戦といえるかもしれない。


☆日本の試合結果・日程
9月8日(木) トルコ54-69日本
9月10日(土) 日本57-47フランス
9月11日(日) 日本69-38カナダ
9月12日(月) 日本51-45ブラジル
9月13日(火) スペインvs.日本(20:30-)
※日時表記は日本時間
※決勝トーナメントは9月14日(水)に準々決勝、15日(木)に準決勝、16日(金)に決勝が行われる


IWBF(国際車いすバスケットボール連盟)公式YouTubeチャンネル
※大会の全試合をライブ配信中
日本対ブラジルの試合映像


IWBF公式サイトライブスタッツ

(月刊バスケットボール)



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