月刊バスケットボール5月号

女子U18日本代表、チャイニーズ・タイペイ振り切り初戦勝利 - FIBA U18女子アジア選手権大会2022

 インドで開催されているFIBA U18女子アジア選手権が9月6日に大会第2日を迎え、女子U18日本代表が今大会初戦となるチャイニーズ・タイペイとの一戦に臨んだ。日本はリバウンドを支配できずターンオーバーもやや多かったが、3Pショットで24-3と差をつけ90-77で勝利。好スタートを切ることができた。

 


粘るチャイニーズ・タイペイに苦しみながらも、日本は2桁点差で勝利(写真/©FIBA.U18Asia)


☆FIBA U18女子アジア選手権大会2022グループB日本試合結果(9月6日)
日本 90(20 32 13 25)
チャイニーズ・タイペイ 77(19 19 22 17)
八十川ゆずゆ(筑波大学 1年) 23得点、フィールドゴール成功率69.2%、3P成功率71.4%(7本中5本成功)、3リバウンド、3アシスト
大脇 晴(東京医療保健大学1年) 16得点、フィールドゴール成功率54.6%、7リバウンド、2スティール
都野七海(大阪薫英女学院高校3年) 8得点、10リバウンド、4アシスト、2スティール、1ブロック
横山智那美(桜花学園高校3年) 9得点、4リバウンド、7アシスト、3スティール
山本遥香(立命館大学1年) 6得点、フィールドゴール成功率50.0%、4リバウンド、1スティール、2ブロック

公式ボックススコア

 


高確率の3Pショットで勝利に大きく貢献した八十川ゆずゆ(写真/©FIBA.U18Asia)


日本は第1Qにリードを許し、第2Qの開始時点では20-19とわずかに1点リードした状況。しかし第2Qには横山や古谷早紀(筑波大学1年)らの得点で徐々にリードを広げ、このクォーター残り5分32秒の八十川のレイアップで37-31とした時点からは13-4のランで一気に突き放した。


14点リードで迎えた第3Q序盤に5-10のランを食らった日本は、以降も得点を伸ばすことができなかった。フルコートのゾーン・プレスで相手のミスを誘い、速い展開から得点を狙ったが、ペイントでのフィニッシュを思うように決められない上にリバウンドで劣勢に立つ厳しい展開。このクォーターの残り2分を切って64-60と4点差まで詰められた。

 

 しかし65-60ときわどくリードを保って迎えた第4Qは、八十川の左コーナーからの3Pショットで先制し、大脇が速攻でレイアップを決めきって再び70-60と2桁点差まで戻す。さらに横山のレイアップに続いて八十川が今度は逆のコーナーからもう1本3Pショットを決めて10-0のラン。75-60としてチャイニーズ・タイペイにプレッシャーをかける。

 


大脇 晴は得点とリバウンドで存在感を示した(写真/©FIBA.U18Asia)

 

 粘るチャイニーズ・タイペイは残り3分を切っても82-73と射程圏にとどまっていたが、チャン ユラン(張 聿嵐)がフリースロー2本を外した後、日本はトランジションから古谷がレイアップで得点して84-73。やや相手に傾きかけた流れを引き戻すと、さらに薮 未奈海(八雲学園高校3年)が残り2分15秒に横山からのパスを決定的な3Pショットにつなげて87-73。終盤も押し切って勝利した。

 


9得点に加え7アシストがゲームハイ、3スティールがチームハイだった横山智那美(写真/©FIBA.U18Asia)

 

 

日本対チャイニーズ・タイペイ試合映像(FIBA公式YouTubeチャンネル)

 

 初戦に勝利した日本は翌7日(水)にインドネシア、8日(木)にはグループラウンド最大の難敵と目される中国と対戦。4チーム総当たりのグループラウンドでグループ2位までに入れば準決勝進出確定、3位ならば準決勝進出決定戦とその後の運命は変わってくる(最下位のチームはグループラウンド敗退)。


(月刊バスケットボール)



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