月刊バスケットボール5月号

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2022.09.05

日独混成民間チームのデュッセルドルフZOOSがFIBA3x3ウィメンズシリーズのツアーファイナルに進出

 今年5月から世界11都市を舞台に展開してきたFIBA3x3ウィメンズシリーズで、日本とドイツの混成チームとして7月に結成され第5戦のプラハ・ストップ(チェコ)から参戦したデュッセルドルフZOOSが快挙を成し遂げた。9月2日・3日に行われたモントリオール・ストップ(カナダ)のグループラウンドを勝ち上がり、準々決勝で強豪アメリカ代表を11-8で下して4強入りを果たしたことで今シーズン通算のツアーポイントランキングが7位に。その結果、来る9月17日(土)・18日(日)にルーマニアのコンスタンタで開催される、今シーズンのファイナル進出を決めたのだ。

 


モントリオール・ストップ初日のラトビア代表戦でドライブを仕掛ける桂 葵(写真/©FIBA.WS2022)


デュッセルドルフZOOSは今シーズン、プラハでの第5戦で5位の成績を収めた後、8月8日・9日のブカレスト(ルーマニア、7位)、8月26日・27日のオーボンヌ(フランス、2位)、そして最終戦のモントリオールで4位という経過。ツアーポイントのトータルを265ポイントとし、モントリオール・ストップで準優勝したU24フランス代表をきわどく25ポイント上回った。ファイナルに出場できるのはホストを含めて8チーム。7位通過は間一髪“滑り込みセーフ”だ。


デュッセルドルフZOOSはドイツバスケットボール連盟の協力の下、デュッセルドルフを拠点として活動している民間チーム。昨年3x3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFS presented by PORSCHE』でBEEFMAN.EXEを日本一に導き、自らPLAYOFFS MVPに選出された桂 葵が、今年4月に立ち上げたプロジェクトZOOSとのパートナーシップにより誕生し、7月から活動を本格化させている。ロスターには桂と前田有香の二人の日本人と、ジェニファー・クラウダー、エマ・スター、アマ・ディビオンという3人のドイツ人が在籍している。

 


モントリオール・ストップに出場したデュッセルドルフZOOS。左から前田有香、ジェニファー・クラウダ―、桂 葵、アマ・ディビオン(写真/©FIBA.WS2022)

 


なお今シーズンのウィメンズシリーズには、日本から民間チームのEXEWINGが参戦。5月28日・29日に行われたテルアビブでの開幕ストップ(イスラエル、7位)、6月28日・29日のポアティエ・ストップ(フランス、9位)、7月29日・30日のエドモントン・ストップ(カナダ、6位)、そして最終戦のモントリオール・ストップで9位と4戦を戦い、ツアーポイント125ポイントで31チーム中の18位という成績を残した。

 


日本からの民間チームEXEWINGも健闘。左からケヨナ・ヘイズ、高桑由実、ナタリー・クコウスキー、カミル・ジマーマン(写真/©FIBA.WS2022)


今シーズンはデュッセルドルフZOOS、EXEWINGのほかモンゴルからも民間チームのスフバートル・アマゾンズが参戦した。その一角としてデュッセルドルフZOOSがファイナル進出を果たしたことで、女子3x3の今後の広がりにプラスの影響が出てくる可能性もありそうだ。

 

ZOOS公式サイト

 

(月刊バスケットボール)



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