月刊バスケットボール5月号

男子U18日本代表銀メダル、川島悠翔がオールスターファイブ入り – FIBA U18アジア選手権2022

 FIBA U18アジア選手権2022は8月28日に大会最終日を迎え、男子U18日本代表が決勝戦で韓国と対戦。序盤にリードを築き第4Q残り3分を切っても71-68と3点先行していた日本だったが、以降韓国に9-2のランを許し、73-77で悔しい逆転負けを喫した。しかし日本は銀メダルを獲得。川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年)が今大会のオールスターファイブに選出されている。川島はU16アジア選手権でのMVP獲得に続く表彰だ。

 


男子U18日本代表は銀メダルを獲得、実り多い大会となった (写真/©FIBA.U18Asia)

 


川島悠翔(左から2番目)はオールスターファイブ入り(写真/©FIBA.U18Asia)

 

韓国 77(19 25 15 18)
日本 73(24 22 18 09)
日本トップパフォーマー
湧川颯斗(福岡大学附属大濠高等学校3年) 15得点、12リバウンド、5アシスト、3スティール、1ブロック
星川開聖(洛南高等学校3年) 14得点、フィールドゴール成功率85.7%、6リバウンド、2アシスト
小澤飛悠(中部大学第一高等学校3年) 12得点、3P成功率57.1%、3リバウンド、4アシスト、2スティール、2ブロック
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年) 10得点、13リバウンド、3アシスト、3ブロック
轟 琉維(福岡第一高等学校3年) 2得点、1リバウンド、5アシスト、1スティール

 


第4Qの豪快なダンクをはじめ、山田哲汰のアグレッシブなプレーも光った(写真/©FIBA.U18Asia)


日本は64-68と4点差を追う展開となった第4Q残り6分以降、3-2ゾーンの韓国に対し山田哲汰(白樺学園高等学校3年)のドライビングレイアップ、小澤の3Pショット、さらには湧川のスティールから今度はトランジションで山田が豪快なボースハンドダンクを叩き込む。日本はこの7-0のランで71-68と一度はリードを奪い返した。


残り時間は4分33秒。しかし膠着状態となった以降のハーフコート・オフェンスで、相手のゾーンに対して2つターンオーバーが続くと、逆に韓国に5連続得点を許し71-73と逆転されてしまった。緊迫したこの時間帯はお互いにミスが続き、勝負がどちらに転んでもおかしくない流れ。日本は星川がフリースローをきっちり2本沈めて73-73と食らいつき、最終局面まで勝機のある展開には持ち込んだが勝利の女神は韓国に微笑んだ。


敗れたとはいえ、日本にとって2016年大会以来となる銀メダル獲得は大きな成果。アンダーカテゴリーの国際大会決勝戦におけるライバル国に対する無念の逆転負けは、悔しい思いという形で成長の糧となるに違いない。川島はオールスターファイブのほかに今大会のリバウンド王(平均10.6本)。八重樫ショーン龍(仙台大学附属明成高等学校3年)が3P成功率2位(50.0%、轟がスティール2位(3.6本)、アシスト2位タイ(5.0本)など、個々のプレーヤーたちのハイレベルなパフォーマンスは今大会を大いに盛り上げた。

 

(月刊バスケットボール)



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