月刊バスケットボール5月号

W杯アジア地区予選Window4男子日本代表候補に馬場雄大、渡邊雄太、ニック・ファジーカスら19人

 8月16日に公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)が発表したFIBAワールドカップ 2023アジア地区予選Window4の男子日本代表候補リスト19人に、渡邊雄太と馬場雄大が名を連ねた。3年前のFIBAワールドカップ2019とその舞台に至るアジア地区予選で日本の躍進を支えたニック・ファジーカスも含まれている。


☆FIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window4男子日本代表チームメンバー
■スタッフ ※プロフィール役職、名前、所属
ヘッドコーチ トム・ホーバス(JBA)
アソシエイトヘッドコーチ コーリー・ゲインズ(JBA)
アシスタントコーチ 勝久ジェフリー(川崎ブレイブサンダース)
アシスタントコーチ 佐々宜央(宇都宮ブレックス)
スポーツパフォーマンスコーチ 緒方博紀(JBA)
アスレチックトレーナー 一柳武男(JBA)
サポートアスレチックトレーナー 古澤美香(JBA)
チームドクター 山本敬之(国立国際医療研究センター病院)
テクニカルスタッフ 冨山晋司(JBA)
チームマネージャー 西村拓也(JBA)


■予備登録プレーヤー ※プロフィールは名前、ポジション、年齢、身長、体重、所属、最終学歴
ニック・ファジーカス(C, 37) 207/114 川崎ブレイブサンダース(ネバダ大学)
ウィリアムス ニカ(C, 35) 203/111 島根スサノオマジック(パシフィック大学)
岸本隆一(PG, 32) 176/75 琉球ゴールデンキングス(大東文化大学)
比江島 慎(SG, 32) 191/88 宇都宮ブレックス(青山学院大学)
アキ・チェンバース(SF, 31) 191/90 群馬クレインサンダーズ(カリフォルニア大学マーセド校)
永吉佑也(PF, 31) 198/115 ライジングゼファー福岡(青山学院大学)
須田侑太郎(SG, 30) 190/87 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(東海大学)
張本天傑(PF, 30) 198/100 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(青山学院大学)
富樫勇樹(PG, 29) 167/65 千葉ジェッツ(モントロス・クリスチャン高校)
渡邊雄太(SF, 27) 206/97 所属なし(ジョージ・ワシントン大学)
馬場雄大(SG, 26) 195/90 所属なし(筑波大学)
コー・フリッピン(SG, 26) 188/75 琉球ゴールデンキングス(ドエイン大学)
寺嶋 良(PG, 24) 179/77 広島ドラゴンフライズ(東海大学)
シェーファー アヴィ幸樹(PF, 24) 206/106 シーホース三河(ジョージア工科大学)
吉井裕鷹(SF, 24) 196/94 アルバルク東京(大阪学院大学)
川真田紘也(C, 24) 202/102 滋賀レイクス(天理大学)
西田優大(SG, 23) 190/90 シーホース三河(東海大学)
井上宗一郎(PF, 23) 201/10 サンロッカーズ渋谷(筑波大学)
河村勇輝(PG, 21) 172/68 横浜ビー・コルセアーズ(東海大学)
平均: 身長/体重=192.4cm /92.1kg 年齢=27.8歳

 


男子日本代表はWindow4で、イランとカザフスタンを相手に2試合を戦う。初戦となるイラン戦はテヘラン(イラン)に飛び、日本時間8月26日午前1時(木=イラン時間25日[水]午後8時30分)から。カザフスタンとは8月30日(火)に沖縄アリーナで対戦する。このうちイランに遠征して戦う初戦は、アメリカ政府がイランへの「渡航禁止」を定めていることなどからトム・ホーバスHCは同行しない(佐々宜央Aコーチがヘッドコーチを代行)。


Window4の2試合に向けた最終エントリーメンバー12人は、この19人の中から選ばれ、各試合前日までに開催されるFIBA テクニカルミーティングの承認を経て決定される。

 

 馬場と渡邊はいずれも、ホーバスHC率いる日本代表へのコールアップは2度目。同時にプレーすれば東京2020オリンピック以来となる。馬場は8月13日・14日にゼビオアリーナ仙台に男子イラン代表を招いて行われたSoftBankカップ2022で、2試合にスターターとして出場し、2連勝の原動力となった。平均20.0得点、フィールドゴール成功率64.0%(25本中16本成功)、3P成功率40.0%(10本中4本成功)、3.0リバウンド、2.5アシスト、3.0スティールのうち、得点とフィールドゴール成功率、スティールはチームトップだ。

 


3Pショットにスラムダンクにディフェンスにと、SoftBankカップ2022での馬場雄大は縦横無尽の活躍を見せていた(写真/©JBA)

 

 渡邊は7月にジャカルタで開催されたFIBAアジアカップ2022で、東京2020オリンピック以来初めて日本代表復帰を果たした。同大会での渡邊は、決勝トーナメント進出決定戦で右足首をネンザして準々決勝を故障欠場という痛々しい終わり方だったが、平均15.3得点、8.3リバウンド、2.8アシスト、1.0ブロックはいずれもチームトップ。日本のベスト8進出に大きく貢献していた。

 


アジアカップのグループラウンドのイラン戦での渡邊雄太(写真/©FIBA.AsiaCup2022)

 

 ファジーカスはホーバスHC就任以降の日本代表ではまだプレーしていない。高さに加えて高確率のシューティングは、ホーバスHCのオフェンスの助けになる要素にちがいないが、ディフェンス面でどのようなフィットを見せるか。また、ポイントガード陣はSoftBankカップ2022に続き今回も全員が180cmに届かない小柄な4人の名が並ぶ。アジアカップなどで活躍したテーブス海(滋賀レイクス)は外れている。

 

(月刊バスケットボール)



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