月刊バスケットボール1月号

馬場雄大豪快ダンク2発、男子日本代表が格上イランに価値ある連勝 – SoftBankカップ2022第2戦

 ゼビオアリーナ仙台で8月13日に幕を開けたSoftBankカップ2022の第2日、男子日本代表対男子イラン代表の第2戦が14日に行われた。日本は序盤にリードを奪われる展開から立て直すと、後半開始時点からの12-2のランで一気に53-33と20点差のリードを築き、以降も勢いを緩めず80-58で勝利。FIBA世界ランキングでは上位のイランから、価値ある連勝を手にした。

 

豪快に決まった馬場のダンク

 

☆SoftBankカップ2022第2戦結果
日本 80(16 25 18 21)
イラン 58(17 14 11 16)
日本トップパフォーマー
馬場雄大(-) 21得点、フィールドゴール成功率72.7%、3P成功率40.0%(5本中2本成功)、2リバウンド、1アシスト、2スティール
富樫勇樹(千葉ジェッツ) 12得点、3P成功率57.1%、2リバウンド、6アシスト、3スティール
比江島 慎(宇都宮ブレックス) 12得点、3P成功率66.7%(3本中2本成功)、1アシスト
永吉佑也(ライジングゼファー福岡) 5得点、6リバウンド、2アシスト
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ) 3得点、5リバウンド、5アシスト、4スティール

公式スタッツ



イランに先行された第1Q、チームに良い波をもたらしたのは馬場だった。このクォーターの日本はチーム全体で16得点だったが、そのうち12得点が馬場のドライブと3Pショットによるもの。特に河村のスティールからの速攻で豪快に叩き込んだダンクは会場を沸かせ、チームを鼓舞した。馬場はこの一撃を含めダンクを2発成功させ、3Pショットも2本成功。フィジカルの強さとシュート力の両方を見せての21得点ときっちり役割を果たした。


リードを広げた第2Qには、富樫が連続3Pショット成功などでキャプテンらしくチームをけん引した。また、もう一人の小柄なポイントガードである河村も、攻守に豊富な運動量と的確な判断力を見せ貢献。持ち味を十二分に発揮した。


日本は前日の試合で3Pショットを7本中6本決めた須田侑太郎が厳しいマークの中で無得点に抑えられ、チームとしても3P成功率が30.0%(40本中12本成功)と前日(35本中13本成功の成功率37.1%)を下回った。しかし、ドリブルドライブと合わせのカットを中心とした2Pゴールは64.0%(25本中16本成功)と高確率。フリースローも12本すべて成功させた。また、強度の高いディフェンスが効果を挙げ、イランに23のターンオーバーを犯させ、そこから26得点を奪っていた。


厳しいディフェンスとトランジション、果敢なペイントアタックを介しての3Pショットという勝ちパターンの遂行力が高まってきている日本は、日本時間8月26日未明(現地時間25日)に行われるFIBAワールドカップアジア地区予選Window4で、イランと再度、相手国で対戦する。開催国として約1年の本戦出場権を持っている日本にとって、メンバーの入れ替えもあるだろうこの試合は、SoftBankカップ2022で見せた躍動感あふれるプレーを再現できるかどうかの大きなテストとなる。


(月刊バスケットボール/写真・山岡邦彦)



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