月刊バスケットボール5月号

須田侑太郎3Pショット炸裂 Akatsuki Japan男子日本代表がイランに勝利 - SoftBankカップ2022第1戦

 男子イラン代表を招いてのバスケットボール男子日本代表強化試合、SoftBankカップ2022の第1戦が、8月13日にゼビオアリーナ仙台(宮城県仙台市)で行われた。日本代表は前半、馬場雄大のアグレッシブなドライブからの得点を軸にリードを築き、接戦に持ち込まれた後半にも須田侑太郎、井上宗一郎、富樫勇樹らの3Pショットなどで対抗。82-77できわどく勝利を手にした。

 

会場には3000人を超えるファンが詰めかけた

 

☆SoftBankカップ2022第1戦結果
日本 82(18 15 20 29)
イラン 77(10 14 26 27)
日本トップパフォーマー
須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) 20得点、3P成功率85.7%(7本中6本成功)、1リバウンド、1アシスト

馬場雄大(-) 19得点、フィールドゴール成功率57.1%、3P成功率40.0%(5本中2本成功)、4リバウンド、4アシスト、4スティール

富樫勇樹(千葉ジェッツ) 10得点、フィールドゴール成功率50.0%、3アシスト
ウィリアムス ニカ(島根スサノオマジック) 6得点、7リバウンド

河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ) 2リバウンド、6アシスト、1スティール
公式スタッツ

 

 

 日本は今大会における注目ポイントの一つである3Pショットが特に終盤にヒートアップし、試合を通じて35本中13本成功の37.1%とまずまずの確率。中でも須田は16分33秒と比較的短い出場時間にもかかわらず、馬場や富樫のペイントタッチからのパスを受け7本中6本を沈め、チームハイの20得点と爆発力を発揮した。


また、日本はディフェンスでも馬場の4スティールなどでイランに17本のターンオーバーを犯させ、そこから22得点を生み出した。厳しいディフェンスでボールを奪い、素早いトランジションからアグレッシブなペイントアタックと3Pショットで勝機をつかむ、トム・ホーバスHCの目指す展開に持ち込むことができていた。


イランのモハマッド・ジャムシディ(26得点)、ベナム・ヤクチャリ(14得点)のプレーメイクとショットメイクに手を焼き、またリバウンドで優位性を奪われた後半の戦い方は、14日(日)の第2戦に向けた課題。しかし平均身長で13cm上回る相手に、その厳しい流れを持ちこたえて勝ち切れたことの意義も大きい。ホーバスHC体制となってから初めてのFIBAランキング上位チームに対する白星は、内容的にも7月のFIBAアジアカップ2022時点からの前進を感じさせるものだった。


(月刊バスケットボール)



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