月刊バスケットボール6月号

【四国インターハイ2022】京都精華学園が女王・桜花学園を下す。残り0.2秒、八木悠香が決めて2点差の劇的勝利

 

3Q逆転を許した京都精華学園が4Q残り0.2秒で逆転し、勝利

 

7月29日、「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ2022)」大会3日目女子3回戦、大会中止を挟んで3連覇中の桜花学園(愛知県)と京都精華学園(京都府)が対戦。ウインターカップ決勝の再戦となった試合は、残り0.2秒、逆転シュートを決めた京都精華学園が65-63で劇的勝利を果たし、準々決勝進出を決めた。

 

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両者は昨年12月のウインターカップ決勝で対戦。その時は桜花学園が61-57で勝利し、大会3連覇を果たしている。京都精華学園としては、その借りを返したい舞台となった。

 

試合は、桜花学園#7森美麗のシュートからスタート。するとすぐに京都精華学園はキャプテンでエースの#4イゾジェ・ウチェがインサイドからシュートをねじ込む。その後、京都精華学園はディフェンス・リバウンドを確実に奪い、セカンドチャンスを与えず。ウチェ、#10八木悠香を軸に攻撃し、開始5分で10-4とまずリードを作る。

 

その後、桜花学園のディフェンスも堅くなり、互いに追加点が奪えない時間が続いたが、残り2分5秒、桜花学園#10田中こころがトップから3Pシュートを決めると再びスコアが動き出す。ラストプレー、京都精華学園は#11堀内桜花がドリブルからプルアップジャンパーを決めて16-11とリードして1Qを終える。

 

2Qファーストプレー、#4ウチェがオフェンス・リバウンドから決めると、桜花学園は#12福王伶奈もゴール下から決めるなど、点を取り合っていく。しかし、リバウンド争いで劣る桜花学園は、残り7分を切ったところで15-24と離されてしまう。

 

残り6分18秒、桜花学園の長門明日香コーチは#12福王に代えて1年生PF#15深津唯生を投入。#4ウチェに対してしつこいディフェンスをしていくと、早いオフェンスから#9高木美波が決めるなど良い場面も作る。しかし、桜花学園のシュート確率が上がらず、なかなか差を詰められない。終了間際、#10田中が3Pシュートを沈めたものの、#11堀内桜花、#10八木も活躍を見せた京都精華学園が、35-27とリードしてハーフタイムを迎えた。

 

3Q序盤、京都精華学園は#4ウチェを中心に得点。桜花学園は#7森、#9高木が決めてリードを広げさせないようにすると、残り6分35秒、右コーナーからキャプテンでエースの#4横山智那美がミドルシュートを決定。33-39となったところで、京都精華学園は流れを断つべくタイムアウトを取る。

 

しかし、タイムアウト明け#4横山がドライブから得点、さらに#5平賀真帆、#7森が速攻を決めるなど残り4分強で40-41と1点差に迫る。直後のディフェンスを凌ぐと#10田中が3Pシュート、スティールから#4横山が決めるなどで、残り3分弱で47-41と一気に逆転に成功する。

 

流れをつかんだ桜花学園は、リバウンドも拾えるようになり、セカンド・チャンスも決めていく。#10田中、#12福王が得点を奪い、51-45と桜花学園がリードして最終クォーターを迎えた。

 

勝負の4Qは、一進一退の攻防に。京都精華学園#11堀内、#5柴田柑菜がスピードを活かして点差を詰めようとするが、桜花学園は#15深津、#7森、#9高木が決めてそれを許さない。

 

残り4分、#7森が決めて61-53となったところで京都精華学園はタイムアウトを取る。タイムアウト明け、#11堀内らの得点で57-61と迫る京都精華学園。さらに残り2分、#4ウチェがオフェンス・リバウンドからねじ込んで59-61と1ゴール差に。今度は桜花学園がタイムアウトを取る。

 

タイムアウト明け、残り1分26秒、京都精華学園#4ウチェがゴール下でねじ込んで61-61と同点。さらに直後の攻撃を凌ぐと、残り1分3秒、#4ウチェが決めて63-61と逆転に成功する。残り44秒、今度は桜花学園#4横山がインバウンズ・プレーから決めて63-63と同点。直後の攻撃を凌いで#4横山にボールを託す。ここでゴールにアタックするが、転倒し、ターンオーバーを犯してしまう。すぐに攻撃に転じる京都精華学園は、残り0.2秒、#10八木が値千金のシュート。65-63とする。ラストプレー、桜花学園はインバウンズから同点を狙ったが、シュートは入らず。京都精華学園が劇的勝利を果たした。

 

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