月刊バスケットボール8月号

【四国インターハイ2022】前回大会3位・岐阜女が2回戦進出、中盤まで20点差をつけられていた湯沢翔北に逆転勝利

 

3Qに流れをものにした岐阜女が、20点差をひっくり返して逆転勝ち

 

7月27日、「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ2022)」大会1日目女子1回戦、前回のインターハイ3位の岐阜女(岐阜県)は湯沢翔北(秋田県)と対戦。中盤まで湯沢翔北の速さに苦しめられた岐阜女が81-65で勝利し、2回戦に駒を進めた。

 

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試合開始直後、3Pシュートが決まって得点を挙げた岐阜女。対する湯沢翔北もゴール下からのシュートが決めるなど、序盤は互いに譲らない展開が続いた。そこから抜け出したのは湯沢翔北。#5鈴木杏梨が3Pシュートを決めて6-5とリードすると、#5鈴木の連続得点、#12佐藤愛華のレイアップシュートなどで14-5と点差を広げる。

 

岐阜女は、身長186cmの#8ジュフ・ハディジャトゥが高さを生かしてゴール下から得点、#7榎本麻那がシュートを決めるなど追いかける。しかし、身長154cmの#12佐藤をはじめとする湯沢翔北の速い展開に対して、思うように点差を詰められず、湯沢翔北が27-14とリードして1Qを終える。

 

2Qも序盤から湯沢翔北のペースに。#7佐々木凜のシュート、#10髙橋瑠羽のレイアップシュートなどが決まって、42-21と大きくリードする。岐阜女も#9絈野夏海の3Pシュートやキャプテン#4辻りおのシュートなどで31-42と追い上げを見せたが逆転まではできず、湯沢翔北が44-31とリードしてハーフタイムへ。

 

3Q序盤、岐阜女は、#8ジュフがゴール下から決めると、#9絈野も続いて連続得点に成功。39-44と反撃に出る。湯沢翔北も#7佐々木のシュートなどで点を重ねるが、クォーター中盤に岐阜女が再び、連続得点。#4辻の3Pシュートで47-47と同点にすると、#8ジュフのフリースローが決まって逆転。そして終盤も岐阜女の#7榎本や#8ジュフ、#9絈野が活躍し、岐阜女が60-54とリードして、4Qを迎える。

 

4Qは、3Q中盤で流れをつかんだ岐阜女が終始リード。なんとか流れを取り戻したい湯沢翔北は#5鈴木杏梨のフリースローなどで60-65と追いかけるものの、岐阜女のディフェンスの前に思うようにシュートが決まらない。一方の岐阜女は、キャプテン#4辻が活躍。追加点が欲しい場面で左ウイングからの3Pシュート、スティールから持ち込んでレイアップシュートなどを決めて、70-60と点差を広げる。

 

クォーター終盤、湯沢翔北は#8大沼華楓がフリースロー、右コーナーから3Pシュートを決めて65-74と粘りを見せる。しかし、残り3分を切って、#4辻が3Pシュート、レイアップシュートと立て続けに決める活躍を見せ、あっという間にリードを広げた岐阜女。一時は20点差をつけられたが、粘る湯沢翔北に81-65で勝利を収めた。

 

敗れた湯沢翔北・樋渡真コーチは、「だいたいいイメージどおりやってくれたと思いますが、ゾーン・ディフェンスを攻略できなくてすごく残念。やってないわけでなくてうまく発揮することができませんでした」と敗因についてコメント。「まだまだ経験が乏しいところがあるので、反省を踏まえて練習し、経験を重ねていきたいです」とウインターカップに向けての課題を語っている。


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