馬瓜エブリンが2022-23シーズン休養を宣言 - 「エブリンらしく」と町田瑠唯(ミスティックス)
馬瓜エブリンが2022-23シーズン休養を宣言
東京2020オリンピックで日本のバスケットボール史上初となる銀メダル獲得に大きく貢献し、所属のトヨタ自動車アンテロープスでもWリーグ2連覇達成と、ここ数年間で飛躍を果たした馬瓜エブリンが、2022-23シーズンに関して全休するとの決断を自身のSNSで発信した。シーズン終了後の5月上旬にWリーグの自由契約選手リストに登録された後、去就に関心が集まる中だった7月26日夜11時過ぎ、馬瓜は「みなさ――――――ん!! お待たせしました!いや、、お待たせし過ぎたのかもしれません、、」というメッセージで始まる投稿を皮切りに、自身の思いを13連続でツイート。身体的な不調などネガティブな要素からの決断ではないこと、また引退ではないことも含め、明るく濃密な「人生の夏休み宣言」となった。
【SNS】馬瓜エブリンが2022-23シーズン休養を宣言の投稿をチェック
東京2020オリンピック準決勝でフランスを破った直後、歓喜の輪でガッツポーズの馬瓜エブリン。全力で走り続け結果を残した後、「人生の夏休み」を宣言した(FIBA.Tokyo2020)
馬瓜は昨夏の東京2020オリンピックで、チームで7番目の平均12.3分という短い出場時間ながら、アグレッシブなプレーでチームトップのフリースロー獲得数(16本、平均2.7本)を記録するなど、バックアップのフォワードとして銀メダル獲得に欠くことのできない非常に大きな役割を果たした。Wリーグの2021-22シーズンでも、故障を抱えながらもリーグ14位の平均12.68得点、同16位の5.79リバウンドなどハイレベルな成績を残し、リーグ2連覇のトヨタ自動車の大黒柱として活躍。またオフコートでも、コロナ禍で空席が目立つ観客席を有効活用する広告ビジネスをリーグと協同で実現させたり、テレビなどへの出演、自身のソーシャルメディアプラットフォームを使った活発な情報発信などバイタリティーと行動力に富んだ活動で、いまや女子バスケットボール界を盛り上げる第一人者だ。
WNBAワシントン・ミスティクスで活躍している町田瑠唯は、日本時間7月27日未明(北米時間26日午後)の練習後会見でこの件について尋ねられ、「代表やチームでも先頭を走ってきた選手だと思うので、体も心もしっかりと休めて。エブリンはやりたいこともたくさんあるんじゃないかなと思うので、次のステップに行けるように準備して、エブらしく。エブリンらしい人生でいいんじゃないかなと思います」と答えていた。
(月刊バスケットボール)