月刊バスケットボール5月号

U17女子日本代表、ベルギーに終盤逆転負け – FIBA U17女子ワールドカップ2022グループラウンド最終日

 FIBA U17女子ワールドカップ2022は7月12日にグループラウンド最終日を迎え、U17女子日本代表はベルギーと今大会3試合目を戦った。日本は第1Qを23-11と12点差のリードで終える好スタートを切り、試合の大半をリードしていた。しかし第4Q残り約3分から2-7の逆転ランを食らい、57-60で接戦を落とす結果となった。


最後の局面では55-60と突き放されても上野心音(聖和学園高校3年)のドライビング・レイアップで57-60と食らいつき、さらに残り10秒、厳しいチームディフェンスから三次真歩(広島県立広島皆実高校3年)が相手のパスをはじきターンオーバーを誘ってボールを取り返す粘りも見せたが及ばなかった。

 


ゲームハイの22得点を挙げた上野心音(写真/©FIBA.U17WWC2022)


日本は2日前のハンガリーに対する黒星(最終スコア55-79)に続き得点が50点台にとどまった。この日のベルギーに対しては、3Pショット成功が上野と八木悠香(京都精華学園高校2年)の二人以外になく、チームとして20本中4本(成功率20%)と今一つだったことが得点を伸ばせなかった要因の一つ。また、ペイントでの得点は32-32の同点で、アグレッシブなアタックからゴールを奪うことができていた一方で、決めきれなかった惜しいフィニッシュも多く、ゴール近辺では数字以上に苦労した印象だ。ディフェンスで良く頑張りリバウンドでも40-44と健闘したが、相手の長身プレーヤーへのケアが必要な中でディープスリーを痛いところで決められる場面もあり、惜しい白星を逃した。


☆FIBA U17女子ワールドカップ2022大会グループラウンド最終日、日本試合結果
ベルギー 60(11 20 13 16)
日本 57(23 11 14 09)
日本トップパフォーマー
上野心音(聖和学園高校3年) 22得点、フィールドゴール成功率64.3%、3P成功率50.0%(6本中3本成功)、3リバウンド、1アシスト
八木悠香(京都精華学園高校2年) 18得点、フィールドゴール成功率54.5%、10リバウンド、3スティール
三次真歩(広島県立広島皆実高校3年) 4得点、3アシスト、1スティール

 

 この結果日本はグループAの日程を1勝2敗の3位で終え、13日に行われる準々決勝進出決定戦(ラウンドオブ・シックスティーン)でグループB2位のスロベニアと対戦することとなった。スロベニアはグループBでオーストラリアを87-81のスコアで下している強豪。高さもあり日本にとって難敵と言えそうだ。この試合に勝てば、日本は8チームによる決勝トーナメントで世界一の座を目指すことができる。敗れた場合には9-16位決定戦に回り、いずれにしても大会最終日(17日[日])まで試合が続いていく。

 


18得点、10リバウンドのダブルダブルと奮闘した八木悠香(写真/©FIBA.U17WWC2022)


(月刊バスケットボール)



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