月刊バスケットボール6月号

U17女子日本代表がFIBA U17女子ワールドカップ2022初戦でメキシコに快勝

 FIBA U17女子ワールドカップ2022がデブレツェン(ハンガリー)で7月9日に開幕し、U17女子日本代表は初日(日本時間10日未明)に行われたメキシコとのプールラウンド初戦に77-40で勝利した。

 


厳しいディフェンスからの速攻と、特に第3Qまで好調だった3Pショットで日本はメキシコを突き放し勝利した(写真/©FIBA.U17WWC2022)

 

☆FIBA U17女子ワールドカップ2022グループA日本試合結果
メキシコ 40(14 05 07 14)
日本 77(25 20 16 16)
日本トップパフォーマー
佐々木杏花(柴田学園大学附属柴田学園高校3年) 14得点、フィールドゴール成功率83.3%、3P成功率80.0%(5本中4本成功)、9リバウンド、1スティール
上野心音(聖和学園高校3年) 13得点、フィールドゴール成功率50.0%、3P成功率50.0%(4本中2本成功)、4リバウンド、2アシスト、1スティール
八木悠香(京都精華学園高校2年) 11得点、10リバウンド、1アシスト、2スティール、1ブロック
門脇瑚羽(北越高校3年) 2得点、6リバウンド、4アシスト
大上粋奈(広島県立広島皆実高校2年) 2得点、12リバウンド、2アシスト、1ブロック

下田美希(埼玉栄高校2年) 8得点、2リバウンド、4アシスト、4スティール

 


☆試合後のコメント


(写真/©FIBA.U17WWC2022)

薮内夏美HC
――初戦の緊張もある中、何がうまくいったのか
準備していたセットプレーをあまり多く使わずに、私たちが「キャスティング」と呼んでいる走るプレーで攻めていけたことが良かったです。
――オフェンスが停滞する時間帯があった要因とその修正ポイント
得点が獲れない時間帯については、メンバー構成を考えることと、ベンチでプレーをコントロールするという2点だと思っています。フリースローは、もらえたということはそれだけリングにアタックしていたということなので、徐々に緊張もほぐれて入ってくるのではないかと推測しています。
――今大会の目標設定はどんなものか
やはりチャンピオンを目指してやっています。なかなかない機会なのでしっかり目標を設定しています。一方で“世界デビュー”する選手たちは初めてですので、その中で何かを吸収・経験してもらいたいという“サブ目標”も持っています。
――アジア選手権と異なるメンバーで、戦術的にどんな変化や対応をしているか
基本的なコンセプトは変えていませんが、代わったメンバーの良いところがしっかり出せるようなプレーを作るようにしています。U16経験者がいるので、新しいメンバーとうまく融合してその中でできる最大のモノを作っていきたいです。


佐々木杏花


(写真/©FIBA.U17WWC2022)

――今日の試合で個人的にうまくできたこと
スリーは決められたけど、自分的にはディフェンス、飛び込みリバウンド、チームのプレーだったダイブなどがあんまりできなかったので、次の試合からはそこを意識してやりたいです。でも出てみて楽しかったです!
――チームとしてうまくできた点は何か
試合前からみんなで声を出して盛り上がりながら試合に取り組むことができました。
――初のヨーロッパ遠征、どんな風に楽しめているか
ご飯がおいしくて、いろんな人が顔見知りじゃないのにあいさつしたりフレンドリーに話しかけてくれるので、いいなと思いました!

 


上野心音


(写真/©FIBA.U17WWC2022)

――チーム2位の13得点とオフェンスが好調だった理由
ピックからのプレーが、相手のディフェンスに対してうまくできて点数が獲れたしアシストもできました。アジアとは違う相手でも関係なかったです!
――チームとしては何が良かったのか
ベンチからよく声が出ていたし、ディフェンスから良い流れを持ってこられる時間がありました。シュートが決めきれていなかったのが良くなかったけど、ディフェンスから良い流れを作るというのはU16から継続してできていてよいと思います。
――ハンガリー遠征はどんな感じで楽しめているか
最初に散歩をして、緑がきれいだなと思って…! 湿気も少なくて過ごしやすい気候です!

 

八木悠香


(写真/©FIBA.U17WWC2022)

――今日唯一のチームでダブルダブルと活躍できた要因は何か
リバウンドを獲って速攻になったときに走ったりドリブルで点を獲りに行けたことと、リバウンドに絡めたことです。
――チームとしてうまくできていたところは何か
みんなにリバウンドの意識があったし、速攻でみんなで走れたことです。
――デブレツェンの遠征はどんな感じで過ごせているか
天気がとても良くてご飯が“まだ”おいしいです!


取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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