月刊バスケットボール5月号

U17男子日本代表、レバノンを破ってFIBA U17ワールドカップ2022初勝利 – 最終日7.10は13-14位決定戦でドミニカ共和国と再戦

 スペインで開催中のFIBA U17ワールドカップ2022で、7月9日にレバノンとの13-16位決定戦に臨んだU17日本代表が、同じアジア地区から出場しているレバノンを相手に77-71で今大会初勝利を挙げた。日本がU17ワールドカップで白星を手にしたのは、2014年大会の13-16位決定戦におけるUAEとの一戦以来。10日には13-14位決定戦で、大会初日に対戦して69-81で敗れたドミニカ共和国と再度対戦することとなったが、この試合に勝てば、日本は初戦の雪辱を果たすとともに初めて一大会で2勝を挙げることになる。

 


9得点、9リバウンドとほぼダブルダブルの活躍で今大会初勝利に貢献した渡辺伶音(写真/©FIBA.U17WC2022)


☆FIBA U17ワールドカップ2022 13-16位決定戦、日本試合結果
日本 77(13 28 15 21)
レバノン 71(23 16 21 11)
日本トップパフォーマー
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年) 19得点、5リバウンド、4アシスト、1スティール
小川瑛次郎(羽黒高等学校2年) 16得点、フィールドゴール成功率66.7%、3P成功率66.7%(6本中4本成功)、2リバウンド、1アシスト
崎濱秀斗(福岡第一高等学校2年) 10得点、フィールドゴール成功率80.0%(3Pショット2本中1本成功を含む)、2リバウンド、5アシスト、5スティール
武藤俊太朗(開志国際高等学校3年) 10得点、フィールドゴール成功率66.7%、2リバウンド、2アシスト、1スティール
渡辺伶音(福岡大学附属大濠高等学校1年) 9得点、9リバウンド、2アシスト、1ブロック

 


今大会の6試合を通じて武藤俊太朗はフィールドゴール成功率60.5%という高確率で平均9.8得点をマークしており、レバノンとのこの日の試合も堅実な活躍を見せていた(写真/©FIBA.U17WC2022)


☆試合後コメント
アレハンドロ・マルティネスHC
――3Pアテンプトが18本と比較的少なかったが、確率が良かった(8本成功の成功率44.4%)ことに対する感想
今日の試合は3P本数が少なかったかもしれませんが、特に気にしてはいません。そういう試合だったということです。昨日確率が低かった(17本中5本成功の成功率29.4%)のでプレーヤーたちは難しかったと思いますが、コーチ陣は常に自信をもってオープンならうつように伝えてきており、それが変わらずできたのはよかったです。
――大きな課題となっているリバウンドに関して、どのくらいできたか(前日のアルゼンチンとの試合では33-36、レバノンに対しては32-40と、上回られながらも頑張っている)
ワールドカップでは毎試合リバウンドが課題です。常にやり続けるしかなく、今日は良いリバウンドも良くない場合もありました。

 

崎濱秀斗
――出場時間が長くなり楽しめているか、またどんなところで成長できていると感じるか
アジア選手権に比べてプレータイムが長くなっているんですけど、自分の持ち味であるディフェンスでしっかり相手を嫌がらせて、オフェンスの回数を増やすように意識してやっています。
徐々にコーチがやりたいバスケットに近づいてきていると思います。そこにしっかりアジャストできてオフェンスを作れるようになってきています。そこは良かったなと思っています。


取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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