U17男子日本代表、アルゼンチンに対し勝ち星逃す – FIBA U17ワールドカップ2022順位決定戦
スペインで開催されているFIBA U17ワールドカップ2022に出場中のU17男子日本代表が、日本時間7月8日にアルゼンチンとの9-16位決定戦初戦に臨んだ。日本は第1Qを27-19でリードして終える良い滑り出しを見せたが、66-80の逆転負け。この結果9日に行われる13-16位決定戦に進み、レバノンを相手に今大会初勝利を目指して対戦することが決まった。
1勝が遠いU17男子日本代表は、13-16位決定戦に進むことが決まった(写真/©FIBA.U17WC2022)
大会は10日(日)まで続き、日本にはあと2試合プレーする機会が残されている。日本はレバノンとの試合に勝てば13-14位決定戦、負ければ15-16位決定戦を戦い、大会を終えることとなる。
☆FIBA U17ワールドカップ2022 9-16位戦、日本試合結果
日本 66(27 10 17 12)
アルゼンチン 80(19 23 20 18)
日本トップパフォーマー
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年) 26得点、フィールドゴール52.6%、6リバウンド、1ブロック
武藤俊太朗(開志国際高等学校3年) 15得点、フィールドゴール成功率75.0%、2リバウンド、1アシスト
崎濱秀斗(福岡第一高等学校2年) 13得点、6リバウンド、11アシスト、7スティール
内藤耀悠(レバンガ北海道U18) 1得点、7リバウンド、2アシスト、2ブロック
フランスとの試合後に「裏を突くプレーなどをしっかり決めたい」と話していた武藤は、その言葉通りの好プレーを見せていた(写真/©FIBA.U17WC2022)
この試合ではリバウンドで33-36というほぼ互角の本数を残しながら、特にオフェンスリバウンドで、獲れそうなボールを取りこぼす場面があるなど、勝機がありながら逃してしまったような展開となった。ターンオーバーも22本と多く、そこからの失点が29に上った。アルゼンチンは3Pショットが36.6%(41本中15本成功)と高確率。日本は相手のアグレッシブなペイントアタックからのキックアウトとエキストラパスで、ワイドオープンの得点機をたびたび作られてしまった。
☆試合後コメント
アレハンドロ・マルチネスHC
チームが行うべき原則を徹底できなかったことが敗因とマルチネスHCは敗因を分析した(写真/©FIBA.U17WC2022)
――3Pショットを多少打たれてもインサイドを固めるゲームプランだったのかどうか
アンダーカテゴリーはプロの試合とは異なり、細かなゲームプランを立てて臨むというよりも良いバスケットボールをして楽しむことを心がけています。1対1のディフェンスをしっかりやること、ボックスアウト、速攻で走ることの3つをモットーとしていますが、今日はボックスアウトと速攻をしっかり徹底することできていませんでした。
――第1Qをリードして終えた後、気の緩みを感じたかどうか
そうしたことは感じませんでした。それよりもこちらがリバウンドを徹底できず、アルゼンチンはオフェンスで複数のオプションを持っていたことで上回られました。
川島悠翔
責任感の強い川島は試合後、チームを勝利に導けなかったことを強く悔やんでいた(写真/©FIBA.U17WC2022)
――オープンの3Pショットをたびたび決められてしまったことについて
そういう練習をチーム内であまり確認できていなかったことと、もっと自分が声をかけてローテーションを速くできていれば、3Pはなかったと思います。
――第2Q開始時点でリードし、やや気が緩んだ感覚があったかについて
自分ではそういった感覚はあまりなかったですが、チームとしてそこで気が抜けてしまったのかなと…。エースである自分がもっと声をかけて士気を上げてもっと引っ張っていけたらばこの結果はなかったと思います。
取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)