月刊バスケットボール5月号

『INSIDE AKATSUKI』で世界に挑む女子U17日本代表に密着!

『INSIDE AKATSUKI』とは、バスケットボール日本代表に密着し、普段はなかなか見られない選手たちの内側の一面を紹介する映像コンテンツ。活気あふれる合宿の練習模様や、コート外でリラックスしながら話す選手たちの姿を見ることができる。今回はFIBA U17女子ワールドカップ2022(7月9~17日/ハンガリー・デブレツェン)に向けて直前合宿を行う女子U17日本代表に密着し、大会に懸ける選手たちの意気込みなどが紹介されている。

 

 

 

 映像は6月末にヨルダン・アンマンで開催されたFIBA U16アジア選手権、韓国との2戦目を終えた後のロッカールームから。「ナイスゲーム!」と拍手をして歓喜する女子U16日本代表チーム。その後も快進撃を続け、チームは6大会連続の決勝進出を果たした。決勝では強豪・オーストラリアに58-59で敗れたものの、誇れる準優勝。そしてFIBA U17ワールドカップの出場権を獲得した。

 

 過密スケジュールの影響で、U16アジア選手権からU17ワールドカップへと継続参戦する選手は代表12名中5名。新たに7名のメンバーが加わることとなった。映像は帰国後、7月4日から始まった大会直前合宿に移行。

 

 三次真歩(PG/171cm/広島皆実高3年)はアジア選手権での自身の出来について「ディフェンスができた試合ではスティールなどもできて、持ち味が出せたと思います」とコメント。そして女子U17代表チームでキャプテンを務めることについて「アジア選手権のときと変わらないのですが、チーム内でしっかり声をかけ合って。まだ集合したばかりでみんな慣れていないですけれど、しっかりと声をかけ合ってちょっとでもコミュニケーションを多く取ってやっていきたいです」と語っていた。

 

 続いてカメラは、アジア選手権でフリースロー成功率1位(80.0%)、3Pシュート成功率4位(42.9%)という記録を残した上野心音(SG/176cm/聖和学園高3年)のところへ。「大きさでは勝てない分、ディフェンスなどをみんなで頑張って2位までいけたことがすごく自信にもつながりました」と、収穫は大きかった様子だ。

 

 練習前には、薮内夏美ヘッドコーチから「世界デビューするのはあなたたちです。そのためにここに来ているんだから、その誇りと責任を持って、世界に挑戦するにふさわしい練習をしてほしい」という話が。その言葉どおり、熱気にあふれたハイレベルな練習が繰り広げられた。

 

 薮内ヘッドコーチはU17ワールドカップに向けて「すべてのチームが我々より大きくて強いというのは当たり前のこと。日本らしく戦うためには、40分間しっかりとプレッシャーをかけ続けて、相手のエネルギーをどんどん奪って、出た選手がしっかりとバトンをどんどんつないでいってくれるようなゲームにしたいです」と構想を語る。

 

 午前練習を終え、移動のバスの中では新たに加わった下田美希(PG/175cm/埼玉栄高2年)や西田美咲(SF/172cm/安城学園高2年)、佐々木杏花(PF/178cm/柴田学園高3年)にインタビュー。それぞれ自らのアピールポイントについて、「自分はドライブが持ち味なので、ビビらないで自分のドライブとアシストができたらいいなと思っています」(下田)、「ドライブしたときの工夫や、ディフェンスが寄ったときのパスなどを見てもらいたいです」(西田)、「走るのが得意なので、ディフェンスをやって切り替えのときに誰よりも速く走るところを見てほしいです」(佐々木)と話していた。「緊張よりも楽しみのほうが大きい。初めて海外の選手たちと対戦するので、自分のレベルがどこまで通用するのか試してみたいです」と語るのは佐々木。

 

 アジア選手権を経験した大上粋奈(PF/180cm/広島皆実高2年)や八木悠香(PG/176cm/京都精華学園高2年)は、バスの中で『INSIDE AKATSUKI』をまねて空き時間に自作した動画を披露し、仲の良さをうかがわせていた。

 

 午後練習が始まる前、門脇瑚羽(GF/177cm/北越高3年)にインタビュー。新潟3位ながら北信越大会で準優勝となった北越のエースは、「海外の選手と対戦するのは初めてなので、フィジカルや身長が日本人とは全然違うと思うんですけれど、それに負けないように、自分の持ち味のリバウンドや強いドリブルなどをたくさん出していきたいです」と意気込んでいる。

 

 練習後、筑波大アシスタントコーチ(明秀学園日立高)からは「だんだんとチームワークができてきた。プレー中に言いたいことをしっかり伝えてコミュニケーションを取ることが大事だと思うので、もっと言い合っていいと思う。『リバウンド行って』とか『こっちへ切れて』とか、そういう指示に助けられると思うので、そこは遠慮なくみんなで声を出しましょう」という話があった。

 

 練習で3Pシュートが好調だったのが東紅花(SG/159cm/福岡大附若葉高2年)。U16アジア選手権を振り返って「ディフェンスは自分の持ち味を生かしてアグレッシブに前から詰めることができて、相手のミスを誘うことができたので良かったと思います。でもオフェンスの部分では大きな相手に対して怖がってタフなシュートになってしまったので、世界大会ではそこを修正していきたいです」と、自ら課題に取り組んでいるようだ。

 

 3日間の国内合宿を終え、女子U17日本代表は7月5日に決戦の地・ハンガリーへと出発した。現地時間6日に無事に到着し、試合会場があるデブレツェンの公園で記念撮影をする選手たち。映像からは仲の良さが見て取れ、短期間の合宿ながら大会に向けてチームとしてのまとまりは強固になった様子だ。

 

 7月9日に開幕する今大会。グループラウンドでは9日26:30からメキシコ戦、10日24:30からハンガリー戦、12日24:30からベルギー戦となる。6年ぶり5度目の出場となる日本は、豊富な運動量と機動力を武器に世界の列強国に挑戦。2012年大会で成し遂げた過去最高位の4位を超え、メダル獲得なるか注目したい。試合はFIBA公式YouTubeチャンネルで全試合LIVE放送あり。ぜひ日本からエールを送ろう!

 

 

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(月刊バスケットボール)

 



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