月刊バスケットボール5月号

U16女子日本代表がニュージーランド撃破でW杯行き決定 - FIBA U16女子アジア選手権2022第4日

 大会4日目を迎えたFIBA U16女子アジア選手権2022ディビジョンAで、U16女子日本代表がニュージーランドと対戦、執拗なディフェンスで高さのある相手にミスを連発させ、87-49と38点差をつけて勝利した。この結果、グループAで3勝目を挙げた日本代表は今大会の上位4位以内が確定。7月にハンガリーのデブレツェンで開催されるFIBA U17女子ワールドカップ2022への出場権を手にした。

 


ニュージーランドに快勝を収めたU16日本代表(写真/©FIBA.U16Asia)

 

☆FIBA U16女子アジア選手権2022ディビジョンA第4日、日本代表試合結果
ニュージーランド 49(20 09 14 06)
日本 87(19 16 30 22)
日本トップパフォーマー
東 紅花(福岡大学付属若葉高校2年) 16得点、3P成功率40.0%(10本中4本成功)、4リバウンド、2アシスト、3スティール
田中こころ(桜花学園高校2年) 16得点、3P成功率50.0%(4本中2本成功)、3リバウンド、1アシスト、2スティール
深津唯生(桜花学園高校1年) 15得点、フィールドゴール成功率54.5%、13リバウンド、1アシスト、1スティール
上野心音(聖和学園高校3年) 10得点、3P成功率50.0%(2本中1本成功)、3リバウンド、1アシスト、1スティール
黒川心音(桜花学園高校2年) 5得点、7アシスト、2スティール
三次真歩(広島県立広島皆実高校3年) 6得点、1リバウンド、5アシスト、6スティール

 


攻守にアグレッシブなプレーを見せた田中こころ(写真/©FIBA.U16Asia)

 


前日、より高さのあるオーストラリアに序盤に圧倒された日本だったが、この試合では終始落ち着いた試合運びを披露した。第1Qを終えて1点のビハインドは背負っていたが、内容としては、優位に展開できた前日のオーストラリア戦後半に近いものだった。第1Qにはリバウンドで4-11と劣勢だったが、第2Q終了時点では23-21と逆に2本上回り、高さを武器としたい相手の強みを封じることにも成功。前半は35-29と6点リードで折り返すことができた。


ニュージーランドは前半終了時点でターンオーバーが17。日本の執拗なディフェンスに、ガードがスクエアアップしてプレーメイクするのが難しい状況で、フロントラインのプレーヤーにペイントでボールが入ったときにもプレッシャーに慌ててミスを連発した。第3Qの序盤こそ食い下がり、このクォーター開始2分20秒過ぎに一度は37-36の1点差まで追い上げたものの、それ以降日本は約5分20秒の間に26-3のランで63-39とリードを広げ勝負を一気に決め、第4Qもそのままの流れで失点を6にとどめて勝利した。


日本はこの試合でグループラウンドの全試合を終えたが、グループラウンド自体は28日(火)まで続き、それまで最終順位と決勝トーナメントの生み合わせは確定しない。上位4チームによるノックアウト方式の決勝トーナメントは、29日(水)・30日(木)に行われる予定だ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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