月刊バスケットボール5月号

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2022.06.24

町田瑠唯開幕から20試合連続出場、2アシストもミスティクスは勝利ならず

 日本時間6月24日(北米時間23日)にワシントン州シアトルのクライメート・プレッジ・アリーナで行われたシアトル・ストーム対ワシントン・ミスティクスの一戦で、町田瑠唯が開幕から20試合連続となる出場を果たした。ミスティクスは71-85で敗れたが、町田は2アシストを記録し、プレーした9分57秒間の±も+5とチームに良い流れをもたらすプレーぶりだった。

 

 

 この日の町田は第1Q終了間際にスピードに乗ったドリブルでボールを運びファウルをもらったり、第2Q開始早々にもストームのアメリカ代表ガード、ジュエル・ロイドの3Pショットに好クローズアウトを見せミスを誘うなど、思い切りの良さが好結果につながっていた。また、最初のアシストはこのところ機会が減っていた2対2のコンビプレーからポケットパスを通してアリシャ・クラークのレイアップをおぜん立てしたプレーで、町田らしさが感じられるシーンだった。もう1本のアシストも自身の持ち味である素早いトランジションから、マイシャ・ハインズ-アレンに得点機を生み出した。


マイク・ティボーGM兼HCは試合前からベンチプレーヤーの貢献がこの試合のカギとなるだろうことを語っていたが、試合後の会見ではその点について「まあオーケーというところですね。特別に素晴らしいものはなかったですが(Just okay. I mean it wasn’t anything special)」としながらも、「ルイは良いテンポで盛り上げてくれました(I thought that Rui gave us a good lift with the tempo of the game)」と評価していた。

 


試合後のマイク・ティボーGM兼HCは、敗北にも町田瑠唯のプレーについては一定の評価をしていた


実際、出場中のチームの得失点差を示す±がプラスだったのはミスティクスでは町田のみ。特にスターターとして登場した第4Qは、プレーした4分程度の間に57-67から67-71まで追い上げる良い時間帯を提供した。もちろん町田個人よりもチームとして生み出した良い流れだが、町田からハインズ-アレンへのアシストが成功したのもこの時間帯で、ティボーGM兼HCが話していたとおり良いテンポで試合運びができていた。


町田はここまでの20試合で平均2.1得点、1.5リバウンド、2.8アシストのアベレージ。ミスティクスは今シーズンの通算成績が11勝9敗(勝率.550)で、首位のラスベガス・エイセズに4ゲーム差のリーグ5位となっている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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