月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.06.23

サンロッカーズ渋谷がセガサミーグループ傘下に

 株式会社日立サンロッカーズ(サンロッカーズ渋谷運営会社/以下、日立サンロッカーズ)とセガサミーホールディングス株式会社(以下、セガサミー)は6月23日に共同記者会見を開き、2022年9月をめどにサンロッカーズ渋谷がセガサミーの完全子会社となることを発表した。

 

 今回の動きは、日立側からの申し入れで昨年11月頃から両者間での検討が始まったとのこと。サンロッカーズ渋谷の親会社である株式会社日立製作所は日立サンロッカーズの全株式をセガサミーに譲渡し、2022-23シーズン以降のクラブ運営は新たな体制でスタートする。


質疑応答でセガサミーの里見治紀代表取締役社長グループCEOは、これまでのクラブ運営スタッフの入れ替えや、ブースターの間で定着しているチームカラー、キャラクター、チーム名などの変更は考えていないこと、また将来的にも渋谷を拠点とし続ける意向を持っていることを明かした。首都圏の中心地である渋谷をホームタウンとするクラブならではの大きなマーケットと激しい競争の存在、またホームアリーナの調達をはじめとした課題を認識している中、新B1構想への高い参入意欲を持ち、エンタテインメント産業のトップ企業としてのノウハウをクラブ運営に投入しながら相乗効果を生み出し発展を目指す考えだ。

 

左からサンディー、里見治紀セガサミー代表取締役社長グループCEO、浦長瀬正一日立サンロッカーズ代表取締役


☆里見治紀セガサミー代表取締役社長グループCEOコメント
セガサミーは、人々を楽しませることを生業とするエンタテインメント企業でございます。当グループでは「感動体験を創造し続ける 〜社会をもっと元気に、カラフルに。〜」をミッションとして掲げ「感動体験」を多くの方に届けられるように活動をしております。また、これまでスポーツ活動にも力を入れてきました。スポーツは、プレーする人だけではなく、それを支える人や、観る人にも圧倒的な感動体験と共感を与えることができるコンテンツです。これからは深くチーム運営に関わり、より深くスポーツに向き合って参ります。総合エンタテインメント企業としてファンの皆さんとともに、リーグ制覇を目指します。「バスケで日本を元気に!」していきましょう。


☆浦長瀬正一日立サンロッカーズ代表取締役コメント
1935 年創部の日立本社バスケットボール部と1956年創部の日立大阪バスケットボール部が統合し、2000 年に「日立サンロッカーズ」が誕生しました。その後2016年のBリーグ発足に伴い、東京都渋谷区に本拠地を移し「サンロッカーズ渋谷」として6シーズン戦って参りました。
「バスケットボールを通じてすべての人々に夢や希望を与え、地域やコミュニティへ新たな価値を創出する」というクラブ理念と、新たに傘下に入りますセガサミーグループのミッション「感動体験を創造し続ける〜社会をもっと元気に、カラフルに。〜」には相通ずるものがあります。クラブ理念に基づいて行動し、そのミッション遂行に向けて日々努力を重ねていきたいと考えています。
日立グループでの87年間の歴史に幕を下ろすということには淋しさを感じる部分もありますが、チームとしての歴史はこれからも続いて参ります。日本を代表するエンタテインメント企業集団であるセガサミーと、これまで我々だけでは成しえなかった新たな成長に向けて精いっぱいの努力をしていきます。ファンの皆様にはこれまで以上のご支援とご声援をいただけますと嬉しいです。

 

(月刊バスケットボール)



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