月刊バスケットボール5月号

U16男子日本代表、ニュージーランド代表を倒してFIBA U16アジア選手権2022の決勝に進出

 FIBA U16アジア選手権大会2022の準決勝、ニュージーランド対日本は、U16男子日本代表が序盤から点差を広げて99-79で快勝。この大会における日本として初めての決勝進出が決まった。

 

U16男子日本代表は、FIBA U16アジア選手権で初めて決勝に進むこととなった(写真/©FIBA.U16Asia)


☆FIBA U16アジア選手権2022日本代表準決勝試合結果

ニュージーランド 79(13 18 23 25)
日本 99(29 25 19 26)
日本トップパフォーマー
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年) 38得点、フィールドゴール成功率59.1%、3P成功率50.0%(4/8)、7リバウンド、1アシスト、1スティール、2ブロック
内藤耀悠(レバンガ北海道U18) 13得点、6リバウンド、2アシスト、3スティール
小川瑛次郎(羽黒高等学校2年) 10得点、フィールドゴール成功率50.0%、3スティール
石口 直(東海大学付属諏訪高等学校3年) 9得点、2リバウンド、9アシスト、1スティール
武藤俊太郎(開志国際高等学校3年) 14得点、フィールドゴール成功率83.3%、3P成功率50.0%(1/2)、3リバウンド、1アシスト、1スティール

 


U16ニュージーランド代表のハカに対し、肩を組んで対抗するU16日本代表(写真/©FIBA.U16Asia)


日本代表は先制点こそ奪われたものの、川島の3Pショットですぐさま逆転。第1Q開始5分過ぎに内藤がレイアップを決めたところからクォーター終了までは21-7のランでリードを広げ、以降も主導権を渡すことはなかった。


石口、川島らの果敢なペイントアタックが効果的で、そこから直接のフィニッシュやキックアウトした後の3Pショットなどで得点を重ねた。また、プレッシャーをかけてくるニュージーランドのディフェンスにパスコースをディナイされた状態でも、あわてずオフボールのプレーヤーのバックカットにボールをつないでイージーレイアップを成功させるなど、チーム全体で落ち着いたプレーメイクを遂行した。


ニュージーランドは平均身長が195cmと日本よりも6cm大きいチーム。身長202cmで運動能力の高いスモールフォワードのニック・ブックに25得点、214cmのセンター、ジュリアス・ハライフォヌアに10得点など200cm越えの4人のプレーヤーに合計44得点を許したが、日本はチームとしてペイントでの得点で40-34と上回り、ゴールにアタックしたときのコンタクトにも負けずに決めきるたくましさも見せた。


日本は19日(日)の決勝で、オーストラリア代表と対戦する。



文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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