月刊バスケットボール10月号

武藤俊太朗(開志国際高等学校3年)、「苦しんでいるときに得点できて良かった」 - FIBA U16アジア選手権2022 準々決勝試合後のコメント

 FIBA U16アジア選手権2022で4強入りを果たし、FIBA U17ワールドカップ2022への出場権を獲得したU16男子日本代表で、その出場権をかけた準々決勝でベンチから登場してフィールドゴール5本中4本を決めて11得点を記録し、勝利に貢献した武藤俊太朗(開志国際高等学校3年)。特に第4Q、80-74と2ポゼッション差まで詰められた残り4分にディフェンスでダメージの大きなスティールを成功させ、そのブレイクアウェイからレイアップを沈めるビッグプレーもあった。

 


身長190cmのスモールフォワード、武藤俊太朗は短い時間でインパクトのある活躍をしている(写真/©FIBA.U16Asia)


そのプレーを振り返り、武藤は「第4Qに苦しんでいるときに得点できて良かったです」と答えた。「ケガがあって最初の試合から出場時間が限られていましたが、自分の役割はこなせると思っていました。このチームでは得点を獲ることが僕の役割ですから」


この日は前半こそ日本が2桁の得点差をつけてリードして終わったが、後半は第3Qに追い上げられ、終了間際は1ゴールを競う白熱した展開となった。「僕たちはスカウティングどおりのプレーができず、相手の何人かには好きなことをさせてしまいました」とチームとしての反省も挙げてくれた。準決勝に向けては「まずすべてのクォーターで最初の5分間に緊迫感の高いプレーをすることが課題ですが、それを一試合通じてできるようにしたいです」と気を引き締めなおしている。


武藤は準々決勝を含む3試合でチーム6位の平均8.7得点に加え、同1位の平均1.3スティールを記録している。この数字を13.9分という短い時間と、フィールドゴール成功率73.3%という効率の良さで残せているところにも大きな価値が感じられる。

 

 

取材・文(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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