月刊バスケットボール5月号

U16男子日本代表、FIBA U17W杯出場権獲得

 カタールのドーハで開催中のFIBA U16アジア選手権大会2022の準々決勝で、U16男子日本代表がインド代表を倒し、4強入りを決めた。

 


U16男子日本代表は、2014年以来となるFIBA U17ワールドカップ出場権獲得に成功した(写真/©FIBA.U16Asia)


☆FIBA U16アジア選手権2022日本代表準々決勝試合結果

日本 91(26 24 18 23)
インド 84(16 19 28 21)
日本トップパフォーマー
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年) 32得点、3P成功率60.0%(6/10)、17リバウンド、1アシスト
小川瑛次郎(羽黒高等学校2年) 21得点、フィールドゴール成功率53.3%、3P成功率45.5%(5/11)、2リバウンド、1スティール
渡辺伶音(福岡大学附属大濠高等学校1年) 12得点、フィールドゴール成功率62.5%、10リバウンド、3アシスト、2ブロック
石口 直(東海大学付属諏訪高等学校3年) 11得点、3リバウンド、7アシスト、1スティール
武藤俊太郎(開志国際高等学校3年) 11得点、フィールドゴール成功率80.0%、3P成功率50.0%(1/2)、1リバウンド、1アシスト


日本は序盤から川島、小川らが得点を重ね、開始から約3分間で12-3とリードを奪った。第1Q残り5分8秒の小川の3Pショットで17-7と点差は2桁に開き、さらに残り2分11秒に武藤がドライビング・レイアップを決めた時点では24-9と15点差のリードとなっていた。


ただ、ここから第2Q半ばまではややディフェンスのプレッシャーが落ちたところを攻め込まれ、29-27の2点差まで詰められる。前半はその後流れをつかみ、最後に小川のコーナースリーで締めて日本が50-35と点差を15に開いてハーフタイムに入ることができたが、後半はインドの果敢なペイントアタックやパワフルなトランジションにやや押され気味の展開となり、第4Q残り1分42秒には84-82で1ポゼッションを争う展開となっていた。


しかし最終局面で、日本は落ち着きを失わずに戦うことができた。残り1分7秒に小川がしぶとくドライブからレイアップをねじ込み86-82、さらにディフェンスで1本守った後、川島が残り24秒にとどめの3Pショットを決めて89-82。残り9秒にも小川が91点目を決めて試合終了となった。

 

 日本はこの勝利で、7月にマラガ(スペイン)で開催されるFIBA U17ワールドカップ2022への出場権を獲得することができた。同大会に日本が出場するのは2014年以来8年ぶり2回目。しかしその前に今大会を良い形で終わりたいところだ。18日(土)には準決勝で、イラン代表対ニュージーランド代表の一戦の勝者と対戦する。勝って翌19日(日)の決勝戦に進むことができれば、日本にとってはこの大会で初めてのこととなる。

 

 

(月刊バスケットボール)



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