月刊バスケットボール5月号

【関東大会・女子2日目】1点差を制した下妻第一と、3Pで主導権を握った市船橋がBブロックで優勝

Bブロックでは、下妻第一(茨城)と市船橋(千葉)が優勝した。

 

 佼成学園女(東京)と準決勝で対戦した下妻第一は、スピードのあるPG#13滝本絵里菜がチームメイトの良さを生かすゲームを展開。#9関塚もえや#14和知陽香が3Pを沈めれば、#6清水瑠璃はドライブ、#8長妻琉杏はミドルシュート、#11尾花優心はリバウンドシュートを決めるなど序盤から主導権を握り、3Qを終えて53‐42とリードする。

 

 

 しかし4Qになると、それまで入っていた下妻第一のシュートがことごとくリングに嫌われてしまう。その間に佼成学園女は#11太田陽彩の3Pやドライブ、#6中嶋唯のポストプレー、#10木村沙来のミドルシュートなどで猛追。残り5分16秒には逆転に成功する。

 

 

 その後、下妻第一が再逆転すれば、佼成学園女が再々逆転するという息もつかせぬ展開となる。特に下妻第一の#10清水瑠奈が力強いドライブを決めれば、佼成学園女の#12大内鈴佳もドライブで決め返すという攻撃は見ごたえ十分だったが、残り4.5秒で68‐67とリードしたのは下妻第一。佼成学園女は最後のボールポゼッションで#10木村が思いを込めてブザービーターを放つも、リングに弾かれ終了。下妻第一が1点差で逃げ切っての優勝となった。

 

 

 

 もう一つの準決勝で地元・栃木の宇都宮文星女と対戦した市船橋は、1Qこそ11‐16と追う展開になったものの、2Q序盤で逆転すると、その後はリードを保ったまま84‐66で勝利。中でも光ったのが3Pシュートで、チームハイの23得点を挙げた#8深瀬心乃はそのうちの21得点が3Pでのもの(確率は7/16で43%)。ほかに、キャプテン#4木村美月は4/6で66%、#17佐谷希々花は1/1で100%、#5小笠原美杏は1/3で33%。チームとしても14/34の41%と高確率で3Pシュートを沈めたことが優勝を引き寄せた。

 

 

取材・文○高木希武

写真○石塚康隆



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