月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.06.09

2022NBAファイナル第3戦、セルティックスが堅固なディフェンスでホームコートを守る

 ボストン・セルティックスとゴールデンステイト・ウォリアーズがともに1勝ずつを挙げ、舞台をセルティックスのホーム、TDガーデンに移して行われた2022NBAファイナル第3戦は、セルティックスが第4Qに鉄壁の守りでウォリアーズの得点を11に抑え、116-100で勝利した。シリーズの対戦成績はこれでセルティックスの2勝1敗。第4戦は日本時間6月11日(土=北米時間10日[金])に、再びTDガーデンで行われる。

 


セルティックスはブラウン(左)、テイタム(中)、スマート(右)がそろって20得点以上、5リバウンド以上、5アシスト以上を記録した


☆NBAファイナル第3戦試合結果
セルティックス 116(33 35 25 23)
ウォリアーズ 100(22 34 33 11)
※シリーズ成績はセルティックス2勝1敗でリード


セルティックスは序盤からリードを築き、前終了時点でも68-56と先行していた。対するウォリアーズは、第3Qにステフィン・カリーが3Pショット5本中4本を成功させるなど15得点を挙げ、クレイ・トンプソンもこのクォーターだけで10得点。“スプラッシュ・ブラザーズ”の活躍を中心に劣勢を挽回し、最終クォーター突入時には89-93と4点差まで追い上げた。


しかし第4Qはジェイレン・ブラウンやマーカス・スマートらのフィジカルなディフェンスがカリーをフィールドゴール1本だけの2得点、トンプソンを無得点に封じた。残り8分53秒には、カリーのドライビングフローターをヘルプディフェンスに来たロバート・ウィリアムズ三世がペイントからサイドライン外の客席まで弾き飛ばす豪快なブロックショットなど、セルティックスのチームディフェンスの力強さが際立った。攻めてもこのクォーターはターンオーバーが一つのみ。ジェイソン・テイタムがアグレッシブなペイントアタックなどで8得点を奪うなど手堅く得点を重ねた。


セルティックスはブラウン(27得点、9リバウンド、5アシスト)、テイタム(26得点、6リバウンド、9アシスト)、スマート(24得点、7リバウンド、5アシスト)の3人が、1984年のカリーム・アブドゥル・ジャバー、マジック・ジョンソン、マイケル・クーパーがロサンゼルス・レイカーズで記録して以来初めて、同じ試合で20得点以上、5リバウンド以上、5アシスト以上を記録したトリオとなった。ウォリアーズも、カリーがフィールドゴール成功率54.5%(22本中12本成功)、3P成功率(11本中6本成功)と持ち味を発揮する活躍で得点をゲームハイの31まで伸ばし、トンプソンも25得点を稼いだが、要所でミスが少なかったセルティックスが白星を手にすることとなった。

 


ウォリアーズはカリーとトンプソンが第3Qまでオフェンスをけん引したが、終盤は抑え込まれた



(月刊バスケットボール)



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