月刊バスケットボール6月号

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2022.06.09

町田瑠唯WNBA初フリースロー2本成功と3アシストでミスティクスの勝利に貢献

 町田瑠唯が所属するWNBAのワシントン・ミスティクスが、日本時間6月9日(北米時間8日)にホームのエンタテインメント&スポーツ・アリーナでシカゴ・スカイとの一戦に臨んだ。ミスティクスはここまで2度黒星を喫している昨シーズンの王者スカイに対し、84-82で今シーズン初勝利。町田はその中で2得点、3アシストを記録した。

 

 

 町田は16-14と2点リードした第1Q 4分52秒に登場すると、早々に軽快なボール回しでティアナ・ホーキンスの3Pショットをアシスト。その後もこのクォーター終了までに速攻でシャキーラ・オースティンのレイアップをおぜん立てし、さらに相手のターンオーバーで得たボールをゴールに鋭くカットしたアリシャ・クラークにつないで3つのアシストを記録した。


町田は第3Qにも残り6分7秒から再びコートに入りクォーター終了間際に見せ場を作った。残り5秒のインバウンドプレーで、バックコートでボールを受けると、ドリブルで加速しペイントにアタックし、ドライビングレイアップでファウルをもらう。WNBAで初のフリースローの機会は2本とも成功。この試合での初得点を奪った。

 

 この試合では、オープンスペースで3Pショットを狙う際に一瞬迷いトラベリングをとられたり、ピック&ロールの状況でピッカーとのタイミングが合わず、ピッカーがムービングピックのファウルを取られるシーンが2度あるなど、すべてがうまくいったわけではなかった。しかし、その中でも果敢なオフェンスで得た初フリースロー2本成功と、きわどく勝利をつかんだことには価値があるだろう。

 

 町田はここまでミスティクスが戦った13試合すべてに出場し、平均2.7得点、1.8リバウンド、3.5アシストのアベレージ。ミスティクスはこの勝利で今シーズンの通算成績を8勝5敗(勝率.615)とし、リーグ4位につけている。次戦は日本時間6月11日(北米時間10日)のミネソタ・リンクスとのアウェイゲームとなる。

 

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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