月刊バスケットボール5月号

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2022.06.08

安間志織がイタリアリーグLBFセリエA1のレイェ・ベネツィアと契約


再び海外クラブとの契約が明らかになった安間志織(写真は昨年6月の日本代表対ポルトガル代表のエキジビションより ©月刊バスケットボール/石塚康隆)

 

 イタリアの女子プロバスケットボールリーグLBF(Lega Basket Femminile)のセリエA1(1部)に所属するウマナ・レイェ・ベネツィアに加わることが明らかになった。同チームが公式サイトで発表している。


ウマナ・レイェ・ベネツィアはLBFの2021-22レギュラーシーズンを14チーム中2位(17勝2敗)の成績で終え、プレーオフでもセミファイナルに進出した。2020-21シーズンにはLBFで優勝しており、ヨーロッパ諸国のクラブの中でも上位と評される強豪だ。今シーズンは、アメリカのWNBAがオフになる冬場に全世界のトッププレーヤーが数多く活躍するユーロリーグにも参戦していた。そのユーロリーグでは5勝9敗の成績でグループAの6位。トップティアのユーロリーグでチャンピオンシップを争うプレーオフへの出場は逃したものの、セカンドティアにあたるユーロカップのプレーオフへの出場権を得て、最終的にファイナルまで勝ち上がり準優勝という成績を残した。


2020-21シーズンにトヨタ自動車アンテロープスを初のWリーグ制覇に導き、自らもプレーオフMVPに輝いた安間は、2021-22シーズンにドイツのブンデスリーガでもアイスフォーゲルUSCフライブルクのリーグ初制覇に大きく貢献。レギュラーシーズンのファーストチーム(いわゆるベストファイブ)とプレーオフのファイナルMVPに輝いた。ウマナ・レイェ・ベネツィアとの今回の契約は、言葉や文化の違いをものともせず持ち味をいかんなく発揮してチームにそれまでにない成果をもたらした安間の実力が、ヨーロッパでも高く評価されている証しだ。

 

 安間獲得を報じるチーム公式サイトの記事には安間自身のコメントも以下のように紹介されていた。


「レイェの一員としてベニスを代表して戦えることがものすごくうれしく、待ち切れない思いでワクワクしています。全力を尽くしてクラブの信頼に報いるよう頑張りますし、この冒険をしっかり楽しむつもりです。新しい文化を学ぶのも、スタイルの異なるバスケットボールをプレーするのと同じくらい楽しみで、この機会にまたプレーヤーとして一回り成長したいと思っています。イタリアといえばピッツァとパスタに美しいベニス(ベネツィアの英語名)の町。早く始動して皆さんにお会いするのを楽しみにしています!」

 

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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