月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2022.06.07

並里 成(琉球ゴールデンキングス)が自由交渉選手リスト入り - ファンから驚きと契約更新を望む声


琉球ゴールデンキングスは並里 成の自由交渉選手リスト入りを発表した(写真/©B.LEAGUE)


2021-22シーズンの琉球ゴールデンキングスで、クラブ史上初となるBリーグファイナル進出に大きく貢献しながら、究極の舞台となるチャンピオンシップファイナルをコンディション不良で欠場せざるを得なかった並里 成に関して、琉球は6月6日、同日15時にB.LEAGUE自由交渉選手リストに公示されることを発表した。クラブ発信のリリースには、「キングスでは引き続き並里選手との契約交渉を行って参ります」との説明がつけられているが、地元沖縄出身で琉球の中心的な存在の一人である司令塔、並里の自由交渉リスト入りに、ソーシャルメディアではファンから驚きの声や契約継続を望む声が多数発信されている。


並里は2009年にリンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)でプロデビューを果たした後、2011年から2015年までbjリーグ時代の琉球に所属し、2度のリーグ制覇に貢献した。その後いったんは琉球を離れたが2018年に再びチームに復帰。華麗かつ創造性に富んだボールハンドリングとプレーメイクでチームの成長に貢献するとともに、地元のファンを元気にさせる存在となっている。

 


勝つために必要なこととして役割の変更にも対応した今シーズン、並里はプレーヤーとしての成長を感じさせていた(写真/©B.LEAGUE)


2021-22シーズンはレギュラーシーズン54試合に出場して平均6.0得点、3.7アシストのアベレージ。チームメイトの考えを尊重し、自らがボールに触れる時間が短くなることも「チームが勝つために必要なこと」と受け止めて戦った今シーズンは、得点、アシストともBリーグでの6年間で最も低い数値となった。しかし、逆に3P成功率36.1%(119本中43本成功)は昨シーズンから4.4ポイント上昇し、6年間で2番目に良い数字。また3Pショットはアテンプト数も成功数もキャリアハイだった。


並里はチャンピオンシップを前に、「僕が何とかしないといけない時間帯が必ずでてくる。その時間帯が来たときに結果を出せるように準備していきたい」という決意を、レギュラーシーズン最終戦後の会見で語っていた。その言葉どおり、クォーターファイナルとセミファイナルを通じて出場した4試合では、ベンチからスパークをもたらしチームメイトを鼓舞。持ち味のプレーメイクでたびたび沖縄アリーナを沸かせただけでなく、ここぞの重要局面で貴重な3Pショットをたびたび炸裂させ、クラブ初のファイナル進出の大きな力となった。アベレージでも平均9.0得点、2.5アシスト、フィールドゴール成功率50.0%、そして3Pショットは11本中8本を沈めての成功率72.7%と、レギュラーシーズンのパフォーマンスからステップアップさせていた。

 


並里はポストシーズンに入り、レギュラーシーズンのパフォーマンスをさらにステップアップさせチームに貢献していた(写真/©B.LEAGUE)



(月刊バスケットボール)



PICK UP