月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2020.01.12

皇后杯、JX-ENEOSが盤石の試合運びで7連覇達成

 2年ぶりの顔合わせとなったJX-ENEOS対デンソーの皇后杯決勝は、83-53と30点差でJX-ENEOSが快勝、7連覇を達成した。

 

 日本代表選手を複数抱える両チーム、インサイドではJX-ENEOS#10渡嘉敷とデンソー#8高田、フォワードでは#52宮澤と#88赤穂(ひ)が火花を散らした。結果的に点差は開いたものの、それぞれの局面ではプライドをかけた激しい戦いが繰り広げられていた。試合後に渡嘉敷は「高田さんのディフェンスに集中し、オフェンス面まで回らなかった」というように11得点にとどまった。宮澤も「気を付けていたのですが、(赤穂)ひまわりさんには、ファウルすることもできずに、何本かやられてしまった」と反省を口にする。それでも渡嘉敷は抜群の存在感でMVPを獲得。宮澤も「さいたまスーパーアリーナは相性がいい」と4本の3Pシュートを含め、チーム最多の19得点をあげ、チームを勝利に導いた。また、キャプテンの岡本をはじめ、交代で出てきた選手もそれぞれ自らの役割をきっちりと果たし、相手に付け入るスキを与えなった。

 

 

 敗れたデンソーのヴクサノヴィッチHCは「こちらのミスやシュートが外れたりしたところを見逃さずに、畳み込まれてしまった」と試合を振り返った。高田は「通用する部分はありましたし、それを1試合通して続けられるように、Wリーグの後半戦に向けてチームのレベルを上げていきたい。ファイナルという場でJX-ENEOSと戦えた経験を次に生かしたい」と語った。

 

(月刊バスケットボール)



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