月刊バスケットボール5月号

3×3オリンピック予選、女子日本代表はプール首位で決勝T進出

OQT3日目、女子日本代表はウクライナとタイに連勝しプールB1位で決勝トーナメント進出を決めた(写真/©fiba.basketball)

 

 オーストリアのグラーツで5月26日から開催されている3×3バスケットボールのオリンピック予選がプールラウンド後半戦に差し掛かっている。プールBの日本は28日にウクライナ、タイとの試合に連勝して通算成績を4勝0敗とし、同プール首位で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントには各プール2位までが進出できるが、プールBでは日本以外の3チームに勝利して3勝1敗としたオーストラリアの進出も決まった。


日本20-17ウクライナ
日本は馬瓜のレイアップと山本の2Pショットで序盤に主導権を握り、開始から1分過ぎの時点で4-1とリード。しかし以降2Pショットがなかなか入らず決定的なリードを奪えないまま終盤を迎えた。逆にウクライナはロングレンジで対抗し、残り53秒に篠崎がミドルジャンパーを沈めた時点でも日本のリードは19-17の2点のみ。しかし最後は残り34秒に山本のドライビングレイアップで日本が20点台に乗せて勝利した。

 

接戦の終盤、篠崎はビッグショットを決め勝負強さを見せた(写真/©fiba.basketball)

 

馬瓜ステファニー 6得点(1P 5/6、2P - FT 1/3)
篠崎 澪 5得点(1P 2/7、2P 0/1 FT 3/3)
西岡里紗 2得点(1P 0/3、2P - FT 2/2)
山本麻衣 7得点(1P 2/4、2P 2/5 FT 1/1)

 

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日本21-6タイ
身長180cm以上のプレーヤーがいない小柄なタイに対してサイズで勝る日本は、この試合では馬瓜(181cm)のフィジカルなプレーと西岡(186cm)のポストプレーを中心に得点を重ね、序盤からリードを広げた。試合開始から5分が過ぎた時点でスコアは10-1の日本リード。強みを生かして圧倒した日本は21-6で今大会3度目のノックアウト勝ち。通算成績を4勝0敗とし、プールBトップ通過を決めた。

 

この試合で西岡は7得点に加え7リバウンドと勝利に大きく貢献した(写真©/fiba.basketball)


馬瓜ステファニー 8得点(1P 2/2、2P 1/4 FT 4/4)
篠崎 澪 3得点(1P 3/4、2P 0/1 FT -)
西岡里紗 7得点(1P 7/9、2P - FT 0/1)
山本麻衣 3得点(1P 1/1、2P 0/1 FT 2/3)

 

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 30日(日)に行われる決勝トーナメントでは、日本は準々決勝でプールD2位のチームと対戦することになるが、28日の日程を終了した時点ではまだプールB以外順位は確定していないため、組み合わせが見えてくるのは29日(土)の日程終了後となる(プールCの順位が確定するのは30日)。なおプールBは1位日本(4勝0敗)、2位オーストラリア(3勝1敗)、3位ウクライナ(2勝2敗)、4位タイ(1勝3敗)、5位イラン(0勝4敗)で順位が確定している。
日本がこの大会で東京オリンピック出場権を獲得するには、まずは準々決勝に是が非でも勝たなければならない。順調に準々決勝に勝った場合には、準決勝に勝利した時点で出場権獲得。敗れた場合にも3位決定戦に勝利すれば東京2020の舞台に進むことができる。また、今大会で出場権を逃したとしても、残る出場枠1枠をかけて最終予選の位置づけとなる『FIBA 3×3 ユニバ―サリティー方式オリンピック選考会2021 (UOQT)』(ハンガリーにて6月4日[金]から6日[日]まで開催予定)に臨むことになる。

 

■FIBA 大会公式サイト(英語版):
http://www.fiba.basketball/olympics/3x3/2020/OQT

 

【備考】 OQT 放送関連情報
■ABEMA 『FIBA3×3 オリンピック予選 2021』 女子日本代表全試合中継
放送チャンネル:SPORTS LIVE 2
解説:栗原三佳、ともやん【レイクレ】 / 実況:新岡 潤
〇5月30日(日) 午後7時30分~(生中継)
(準々決勝・準決勝 / 五輪出場権獲得試合、3 位決定戦/ 五輪出場権獲得試合)
視聴 URL: https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/EN5m1jDaJ51Pfm

 

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文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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