月刊バスケットボール5月号

3x3女子日本代表がディフェンディングチャンピオン - FIBA3x3 U23ワールドカップ2022、10月ルーマニア開催が発表に

 3度を迎えるFIBA3x3 U23ワールドカップが、10月5日から9日にかけてルーマニアの首都ブカレストで開催されることが明らかになった。同大会に関しては、2023年大会がポーランドのルブリンで開催されることが先行して12月に発表されていたが、1月24日付のFIBAの発表で今年の開催地と開催期間が発信された。


この大会は本来毎年開催の枠組みで行われてきたが、2020年と2021年は世界的なパンデミックの影響で開催されていない。前回大会となる2019年は、男子日本代表は出場していないが、女子日本代表は山本麻衣、馬瓜ステファニー、永田萌絵(いずれもにトヨタ自動車アンテロープス)、西岡里紗(三菱電機コアラーズ)の4人で金メダルを獲得。山本は得点ランキングの上位3位タイに入る活躍でMVPにも選出された。2022年の大会は女子日本代表はディフェンディングチャンピオンということになる。

 

前回大会で金メダルを獲得した女子日本代表(写真/©fiba.basketball)

 

山本麻衣は2019年の前回大会でMVPに選出された(写真/©fiba.basketball)

 

 ルーマニアは2014年、2016年、2018年にFIBA 3x3ヨーロッパカップのホストとなるなど、これまでも3x3のビッグイベントを開催してきた国だ。今回はその2018年大会と同じ、さまざまなエンターテインメントの舞台として知られるブカレスト・メトロポリタン・サーカスが会場となる。

 

 同国バスケットボール連盟のカーメン・トカラ会長は、「FIBAの信頼の下、FIBA3x3 U23ワールドカップ2022をルーマニアで開催できることを光栄に思います」とコメント。「3x3は我々のDNAに生まれたときから組み込まれています。東京2020オリンピックに出場できたことで、これまで続けてきた努力が一層意義深いものになりました。パートナーであるスポーツアリーナと協力して、これからも世界的なイベントを開催し、男女ともパリオリンピックに出場を果たそうという意欲にもつながります」と今後も3x3の発展に力を入れていく考えだ。

 

 ルーマニアの3x3への投資は代表の成績にも反映されている。女子代表はトカラ会長の言葉にもあるとおり、東京2020オリンピックへの出場権を獲得して7位フィニッシュ。2016年の第2回ヨーロッパカップでは銀メダルに輝いている。男子代表も、2014年の第1回ヨーロッパカップで金メダルを獲得した。ビッグイベント開催による機運の醸成が実を結んだ例の一つだと言えるだろう。

 

(月刊バスケットボール)



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