月刊バスケットボール5月号

3x3

2022.03.18

次世代の主役を目指すトライアウト「3x3.EXE PREMIER JAPAN COMBINE」開催

 3x3.EXE PREMIERが主催するオープントライアウト「3x3.EXE PREMIER JAPAN COMBINE」が京都(2月12日)、東京(2月19日)で開催された。3x3の次世代を担う有望なプレーヤーを発掘することを目的に、試合形式での評価に加えて、最新の身体測定機器を使用し、選手のパフォーマンスを数値化するこの「COMBINE」。3x3.EXE PREMIERでは今季からU-23特別枠が設けられたことを受け、意欲に満ちた選手が多数参加(京都会場は男子24名、東京会場は男子31名、女子19名)。チーム関係者が視察する中でのパフォーマンスという独特の緊張感の中、次世代の主役を目指す若い選手たちのエネルギーがひしひしと感じられるトライアウトとなった。

 

 実施プログラムは下記のとおり。

■測定プログラム
・身長体重
・パームスパン:手のひらの大きさ
・ウイングスパン:両腕を水平に広げた際の長さ
・ベンチプレス:50kgの重さをどれくらい速く上げられるかを計測
・立ち幅跳び:その場から水平方向へのジャンプ
・垂直跳び:その場から垂直方向へのジャンプ
・ランニングジャンプ:助走をつけた状態からのジャンプ
・レーンアジリティ:アーク内の5.8m×4.9mの四角形で、前進→右スライド→後進→左スライド→折り返し→右スライド→前進→左スライド→後進のタイムを計測

■実践プログラム
・シュートテスト:60秒間のシュートテスト
・試合形式:ランダムにチームを編成した5分間のミニゲーム(1名/2試合)

 

BACKDOOR BASEで開催された京都会場の模様



 

 ここでは、各会場のトライアウト参加者の感想を紹介しよう(年齢は参加当時)。


【京都会場】
尾上 春樹
<同志社大 22歳>
「アジリティのテストだったり、ウイングスパンは普段やらないことがやれた。自分が他のPREMIERを目指している選手と比べてどの位置にいるのかを知れるいい機会だった」


相馬 信
<同志社大 20歳>
「外のシュートが得意なので、PREMIERでも自分のプレーでお客さんに楽しんでもらえるように、また世界も目指していきたい」


古川 空音
<法政大 22歳>
「5人制バスケしか経験したことがなく、新しい自分のプレースタイルを見つけたり、新しい環境でプレーしてみたいと思い参加した。5人制とはファウルの基準等、全く別競技だと感じた」

 

【東京会場】
佐野 萌笑
<久喜高 18歳>
「自分の可能性を広げてみたいなと思って参加しました。コミュニケーションの大切さや、自分がどうしたいのかという意思を伝えるのが難しいことだと学びがありました」

 

二之宮 禄海
<園田学園女大 21歳>
「アジリティのテストは自信がありました。初めて会う選手と同じチームでプレーすることは、最初は緊張しましたが、チームメイトとコミュニケーションすることができて、楽しかったです」

 

柄澤 日向
<新島学園高 17歳>
「自分の持ち味の2Pシュートが生かせるのは3x3。5人制と違って自分の身長でも平面で勝負できる。それは自分の中でとても大きいことかなと思ってます」


昨夏の東京2020オリンピックで初めて正式種目として実施され、大きな注目を浴びた3x3。今回のトライアウトでも、5人制とは異なる難しさを感じるとともに、プレーヤーとして自身の新たな可能性を見出している参加者も多い。ここから国内の3x3シーンが大きな盛り上がりを見せ、その熱量で活躍の舞台が世界へと広がる期待も持てそうだ。

 

ドーム立川立飛で開催された東京会場の模様




(月刊バスケットボール)



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