月刊バスケットボール6月号

【四国インターハイ・カウントダウン企画⑥】九州の注目選手

 7月27日に開幕する四国インターハイ。そのカウントダウン企画第6弾は、九州の注目選手を紹介する。

 

 注目は、同地区のライバルでウインターカップ優勝の福岡大附大濠を破ってインターハイ出場権を手にした福岡第一の轟琉維(3年/PG/168cm)と城戸賢心(3年/SG/180cm)。

 このうち轟は、抜群のスピードとテクニックを生かしてディフェンスをかいくぐり、ダブルクラッチやバックシュートなど技ありショットで得点を量産できる選手。憧れの河村勇輝(横浜)が着けていた背番号「8」を入学と同時に受け継いだが、その注目度に恥じないプレーを見せ下級生の頃から経験を積んできた。新チームでは絶対的なエースとなるが「自分だけに得点が偏らないよう、みんなで点を取ること」をテーマに、また「あまり得意ではないですが、今年は積極的に声も出したい」とリーダーシップの面も意識している。自身としては初となるインターハイで、その名を全国にとどろかせることができるかに注目だ。

福岡第一・轟琉維

 

 そして福岡第一への入学のきっかけが「河村さんなどの代のバスケットを見て、ディフェンスからブレイクの速さにとても驚き、同じ高みに自分も立てるように頑張りたいと思ったのがきっかけです」と言うのが城戸。中学時代は3番ポジションだったが、高校に入学して2番へとコンバートし、中学時代からともにプレーしてきた司令塔の轟とあうんの呼吸を見せる。四国インターハイに向けては「最上級生として大事なところでのフィニッシュを決め切る力、ディフェンスでは周りを助ける力を身に付けようと意識しています」という意気込みで臨む。

福岡第一・城戸賢心

 

 

 5大会連続24回目出場の九州学院では、201cmのビッグマン・大橋翔大がどれだけ躍動するかに注目だ。リバウンドやゴール下シュートだけでなく、サウスポーから放つ3Pシュートとオールラウンドにプレーできるのが魅力だが、「まだリバウンドも取り切れていないし、最後のフィニッシュを決め切ることも課題です」と自らに課すレベルは高い。田中洋平コーチも「周囲の期待は大きいですが、本人がそれを乗り越えなければいけない。よく周りから『渡邊雄太のようだね』と言っていただくのですが、今の甘えん坊のままでは到底及びません。全国に行けば対戦相手は留学生になりますし、体も心も強くなってほしいです」と期待している。

九州学院・大橋翔大

 

 

※7月25日発売の月刊バスケットボール9月号では、「104校の夏ドラマ」として四国インターハイ特集を組んでいます。主役級の注目校(男子24校、女子22校)の紹介、出場チーム全選手名鑑などを掲載。ぜひチェックしてみてください。

 

(月刊バスケットボール)



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