月刊バスケットボール5月号

「ウインターカップ 2022」組み合わせ決定!! 下位回戦から熱戦必至「男女展望」

【「Softbank ウインターカップ2022」の組み合わせがついに決定!】

 

 いよいよ1か月後、12月23日から始まる「SoftBank ウインターカップ 2022 令和 4 年度 第 75 回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。本日11月24日、男女60チームが頂点を争う今大会の組み合わせが発表された。

 

【組み合わせ】「Softbank ウインターカップ2022」男女組み合わせ&競技日程をチェック

【ウインターカップ2022】特設ページをチェック

 

【男子展望】

1、2回戦から強豪同士の

注目カードが目白押し

 

 まず男子の注目は右下ブロック。インターハイ準優勝校の「開志国際」(新潟1)は、初戦で「八女学院」(福岡3)vs.「仙台大明成」(宮城1)の勝者と対戦する。

もし仙台大明成との戦いになれば、2回戦で当たるには惜しい強豪同士の必見カード。両者は2年前の冬も対戦するはずだったが、開志国際の途中棄権により“幻の3回戦”となった経緯もある。互いのプライドを懸けて白熱のゲームとなりそうだ。一方の八女学院も留学生を擁し、福岡3位で初出場をかなえた侮れないチーム。開志国際にとってはどちらが勝ち上がってきても厄介な相手で、初戦から一つの山場となるだろう。この右下ブロックにはほかにも、力のある3年生がそろう「東海大付諏訪」(長野)やインターハイベスト8の「北陸」(福井)などが入る激戦ブロックだ。

 

 右上ブロックには、インターハイ3位の「藤枝明誠」(静岡)や「福岡大附大濠」(福岡2)、夏ベスト8の「尽誠学園」(香川1)などが入った。特に大濠と尽誠学園は1回戦で対決。タイプの異なるチーム同士、どちらが主導権を握るかがポイントとなりそうだ。そのほか、京都府予選で東山を下して出場権を勝ち取った「京都両洋」(京都2)や、東海2位の「桜丘」(愛知2)、近畿2位の「阪南大」(大阪)なども、虎視眈々と上位進出を狙う。

 

 第1シードの「福岡第一」(福岡1)が入る左上のブロックは、1回戦から必見のカードが多い。「正智深谷」(埼玉1)vs.「九州学院」(熊本)、「白樺学園」(北海道1)vs.「美濃加茂」(岐阜)、「帝京長岡」(新潟)vs.「広島皆実」(広島)などは、実力校同士のハイレベルなゲームが繰り広げられるはずだ。中でも正智深谷はコロナ禍でインターハイを出場辞退しただけに、並々ならぬ覚悟で挑んでくるだろう。

 

 左下のブロックは、インターハイ3位の「中部大第一」(愛知1)が一歩抜けた存在か。近畿1位で夏ベスト8の強豪「洛南」(京都1)も、順当に勝ち上がれば準々決勝で中部大第一と顔を合わせることになる。能代カップでは中部大第一が23点差で快勝したが、当時は洛南の主力に欠場者も多かった。もし再戦となれば、万全の体制を整えてリベンジを狙ってくるに違いない。

 

 

【女子展望】

実力校が各ブロックに分散!

桜花学園らの戦いが優勝争いを左右する

 

 女子の組み合わせを見ると、四つ角にはインターハイベスト4以上に入った「京都精華学園」(京都1)、「大阪薫英女学院」(大阪1)、「東海大付福岡」(福岡1)の3校に、「明星学園」(東京1)を合わせた4校が名を連ねた。

 

 全体的には実力校がバランス良く4つのブロックに散った印象だが、U18日清食品トップリーグでも初代王者に輝いた「桜花学園」(愛知1)が左下のブロックで1回戦からの登場であることがポイントとなる。順当に勝ち上がれば準々決勝で東海大付福岡と、準決勝では夏にわずか2点差で敗れたライバル京都精華学園との今季3度目の対戦となる。インターハイまでは10人前後の選手でタイムシェアをしながらの戦いが目立った桜花学園だが、トップリーグではローテーションメンバーを絞ってチームとしての精度をさらに高めてきた。田中こころや菊地実蘭らフォワード陣の台頭も夏からの違いという面では見どころとなるだろう。

 

 また、右下のブロックでは「岐阜女」(岐阜)が虎視眈々と上位進出を目論んでいる。今年は2年生主体の若いチームで、1年をかけてチームを成熟。トップリーグでは大阪薫英女学院から白星を挙げるなど、ダークホース的な立ち位置で相手にとっては非常に厄介な存在になりそうだ。

 

 2回戦では夏3位・「八雲学園」(東京3)との対戦の可能性もあり、トーナメントの注目ポイントの一つとなるだろう。

 

 ほかにも、1回戦では共にU17ワールドカップのメンバーとして世界と戦った下田美希擁する「埼玉栄」(埼玉)と上野心音率いる「聖和学園」(宮城)の直接対決、エースの岡﨑真依をはじめ実力者がそろう「土浦日本大」(茨城)と夏ベスト8の「広島皆実」(広島1)の対戦など、下位回戦から目が離せない。

 

文/中村麻衣子[男子]・堀内涼[女子]

 

【ウインターカップ2022】特設ページをチェック

 

 



PICK UP