月刊バスケットボール6月号

技術&戦術

2022.11.05

日本代表・宮澤夕貴が3Pシュート成功率アップの秘けつを伝授! ここ一番で入る3Pシュート(3) [リバイバル記事]

 

【3Pシュート成功率がアップした宮澤夕貴が自身のテクニック&考え方を紹介】

 

東京オリンピック2022、女子日本代表が世界を驚かせたことは記憶に新しい。史上初の銀メダル、その快挙を成し遂げるに当たり、大きな武器となったのが「3Pシュート」である。今やインサイドの人間でも打つことが当たり前になりつつある「3Pシュート」の確率を上げることは、すなわち勝利を近づくということ。いかにして成功率を高めるか? そのテクニック、考え方を紹介していこう。前回に引き続き、Wリーグでの3Pシュート成功率がアップした宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ)が自身の考え方について解説。

 

※『月刊バスケットボール』2021年12月号に掲載したものを再編集した記事になります

 

※みやざわ・ゆき/所属・富士通レッドウェーブ/生年月日・1993年6月2日/身長183cm/神奈川県出身/ポジション・SF/金沢総合高/2011年インターハイ優勝、2016年リオデジャネイロ・オリンピック出場、2021年東京2020オリンピック準優勝

 

【画像】宮澤夕貴がセットの位置&フォロースルーについて自己解説した写真はこちらをクリック

 

▼宮澤夕貴が自己解説!

「右目の斜め上にセット」

 

セットする位置は、右目より少し横で前で少し上、つまり斜め上です。ここからだと自然に打点を高くすることができます。このセットの位置が低いと打点も低くなりショートしてしまいます。また、セットする位置が高くても、耳の方に抱えるようにセットするとボールに下半身からの運動連鎖パワーが伝わらないので注意が必要です。

 

▼宮澤夕貴が自己解説!

「フォロースルーを残せば、再現性の高い安定した3Pシュートが打てる」

 

ボールは中指、人差し指、薬指の3本を使ってリング方向に向くようにリリース。その指が内側に入ったり外側に出たりしないように気を付けています。そしてフォロースルーは結構残すようにしています。写真では着地後もフォロースルーが残っていますが、こうすることで再現性の高い安定した3Pシュートが打てるようになるのです。

 

 

〈Question 3

3Pシュートを武器にしたいと思っている中高生にアドバイスをお願いします

 

〈Miyazawa’s Answer 3

量でなく質を上げることが大切

 

まずは質を上げることだと思います。中高生だと本数を打って満足する子が多いと思いますが、10本中何本入ったか、2本連続で外さない、などを意識することが大切です。試合で40%近く決めるには、シューティング練習では50%以上決める必要があります。私はよく10本インをやっていて、大体3本ぐらい外すので13本中10本の確率です。100本インでも同じような確率です。

 

あと試合と同じようなムービングの練習をすることも大切です。スタンディングの確率が100%だとしても、試合中スタンディングで全部打てるかと言うとそうではありません。試合を想定した動きをして、その中で質を上げていくことが大切になります。

 

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タグ: 3Pシュート

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