月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.11.01

横浜・河村勇輝が劇的プレー! 残り1.1秒の決勝3Pシュートで前年王者・川崎を下す[天皇杯]

河村勇輝の決勝3Pシュートで前年王者を撃破

 

10月31日、「第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」3次ラウンド、横浜ビー・コルセアーズは、前回大会優勝の川崎ブレイブサンダースと対戦。同点で迎えた残り2秒、河村勇輝が決勝3Pシュートを沈めて77-74と劇的な勝利を収めて、4次ラウンドに駒を進めた。

 

【動画】川崎戦で見せた河村勇輝のスーパープレーをチェック

 

共に連戦で迎えた神奈川ダービー、先にリードを奪ったのは川崎。マイケル・ヤングジュニアが1Qだけで12得点を奪う活躍を見せて30-15とする。しかし、横浜は2Qで19-12、3Qで19-16と徐々にその差を詰めていく。

 

そして4Q、エドワード・モリス、大庭岳輝、河村らの得点で1点差とすると、残り4分35秒、インサイドで河村からのパスを受けたチャールズ・ジャクソンがレイアップを決めて68-67と逆転に成功する。

 

その後は一進一退の攻防を展開して終盤へ。残り1分44秒、河村のゴールで74-71とした横浜だったが、川崎はその23秒後に納見悠仁が同点3Pシュート。その後はシュートが決まらず、残り10秒、74-74と同点で横浜のインバウンズとなる。

 

河村からインバウンズパスを受けたジャクソンは、すぐに河村にボールを託す。センターサークル付近で、藤井祐眞(川崎)と対峙した河村は、残り5秒を切ったところで仕掛け、ジャクソンのピックを使ってオープンとなると右ウイングから3Pシュート。これが残り1.1秒で決まって77-74に。会場は大歓声に包まれた。

 

ここでタイムアウトを取った川崎は、納見悠仁にボールを託したが、ギリギリで放った3Pシュートはバックボードに当たって万事休す。残り1.1秒、劇的な決勝3Pシュートを沈めた河村のクラッチプレーで横浜が前年王者を下した。

 

12月7日に行われる4次ラウンド、横浜は三遠ネオフェニックスと対戦する。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 



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