月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.10.31

カリーはコーナー以外の3P平均成功数で1位、NBAが「開幕10日間を知る10のスタッツ」を紹介

 

【開幕直後のリーグの数字を紹介】

 

現地10月30日、NBAはオフィシャルサイトに「開幕10日間を知る10のスタッツ(成績)」と題した記事を投稿。今季開幕直後のリーグについて紹介している。

 

【動画】カリー、ナゲッツ戦で見せた5本の3Pシュート成功をチェック

 

一つ興味深いのは3Pシュートの数字について。1997-98シーズンではシュート全体の内15.9%だった3Pシュートの割合が、2011-12シーズンでは22.6%、昨季は39.9%と上がってきているが、今季開幕10日間では38.2%と若干低下しているということ。昨季の開幕10日間で39.98%、シーズン全体が39.92%と近似値となっていることから、今季3Pシュートの割合が若干落ち着く可能性があると言及している。

 

また、その3Pシュートの1位についてコーナー(サイドラインとエンドラインに挟まれたコートの角)の3Pシュート平均成功数ではキャメロン・ジョンソン(サンズ)、マイケル・ポーターJr.が平均1.8本で共に1位、コーナー以外の3Pシュートではステフィン・カリー(ウォリアーズ)5.0本が1位になっているとも紹介している。

 

以下がNBA紹介の10のスタッツの項目である。

 

(1)【ドラフト1位パオロ・バンケロ(マジック)の活躍】

■5試合で平均34.6 分、24得点、7.6 リバウンド、3.2 アシストと 1.2 ブロックをマークしている

 

(2)【ドラフト上位6人が好スタートを切る】

■1位指名バンケロ平均24得点(ルーキー1位)、 7.6リバウンド(同2位)、6位指名ベネディクト・マサリン(ペイサーズ)平均20.8得点(同2位)、5.0リバウンド(同6位)、4位指名キーガン・マレー(キングス)平均17.7得点(同3位)、FG成功率51.3%(同4位)、5位指名ジェイデン・アイビー(ピストンズ)平均16.0得点(同4位)、3P成功率42.9%(同4位)、3位指名ジャバリ・スミスJr.(ロケッツ)平均14.2得点(同5位)、7.4リバウンド(同3位)

 

(3)【平均30得点以上が9選手】

■トップ2はルカ・ドンチッチ(マーベリックス、4試合で平均36.3得点)、ヤニス・アデトクンポ(バックス、3試合で平均36.0得点)

 

(4)【チーム再構築中のジャズが4勝1敗の好スタート】

 

(5)【シクサーズが「ロケッツ・オフェンス化」】

■元シクサーズGMのモレイが就任、ジェームズ・ハーデンら元ロケッツ3選手を加えてロケッツ化している(しかし勝敗は1勝4敗と低調)

 

(6)【3Pシュートの割合が若干低下】

■昨季は39.9%、今季最初の10日間で38.2%

 

(7)【ロサンゼルス2チームの貧相なオフェンス

■オフェンス効率でクリッパーズが29位、レイカーズが30位。しかしレイカーズはディフェンス効率で4位ではある

 

(8)【シュートエリア別のトップ選手】

■ノーチャージ・エリア1位:アデトクンポFG成功率86.5%、制限区域(ノーチャージエリア除く):ディアロン・フォックス(キングス)同69.2%、ミドルレンジ:デマー・デローザン(ブルズ)54%、コーナーの3Pシュート:キャメロン・ジョンソン(サンズ)3P成功数平均1.8本(成功率70%)、マイケル・ポーターJr.平均1.8本(同63.6%)、コーナー以外の3Pシュート:ステフィン・カリー(ウォリアーズ)3P成功数平均5.0本(同49%)

 

(9) 【攻撃のマーベリックス、防御のバックス】

■100ポゼッション当たりの得点数、失点数が下記の数字となっている。

<オフェンス(平均得点)トップ5>

1:マーベリックス122.3

2:ペリカンズ118.7

3:セルティックス118.3

4:グリズリーズ117.9

5:ホーネッツ117.7

 

<ディフェンス(平均失点)トップ5>

1:バックス98.3

2:キャバリアーズ102.0

3:サンズ103.5

4:レイカーズ104.0

5:ウィザーズ105.0

 

(10)【カワイ・レナード(クリッパーズ)出場2試合のみ】

■昨季右ひざ前十字靭帯損傷もあって出場数は限られた。今季も5試合中2試合のみにとどまっている

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 



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