月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.10.24

“小さな巨人”アイバーソンのNBAデビュー戦動画が公開、2日間で約4.8万回再生と人気に

 

【NBAがアイバーソンのデビュー戦動画をYouTubeに公開】

 

現地10月22日、NBAはYouTubeに「アレン・アイバーソンのNBAデビュー戦」フル動画を公開。わずか2日間で約4.8万回再生され、100件近いコメントが付くなど、話題になっている。

 

【動画】アイバーソンNBAデビュー戦フル動画をチェック

 

183cmと史上最も身長の低いシーズン得点王でありシーズンMVP受賞者として知られるアイバーソンは、1996年NBAドラフト1巡目1位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズ入り。その記念すべきNBAデビュー戦は11月1日、ホームでのミルウォーキー・バックス戦となった。この試合でアイバーソンは、デリック・コールマン、ジェリー・スタックハウス、クラレンス・ウェザースプーン、マイケル・ケイジと共にスターターで出場することになる。

 

試合開始直後、チーム最初のオフェンスで、果敢にゴールにアタックしたアイバーソンだったが、ここはディフェンスに得点を阻まれてしまう。その後は、なかなかシュートが入らず。味方にパスを供給するシーンが続いたが、1Q終盤、速攻からレイアップを決めてNBA初得点。徐々に調子を上げていくと終わってみれば、チームトップの30得点をマーク。チームは103-111で敗れたものの、ホームのファンに自身の可能性を示してみせた。

 

NBA史に残るスーパースターの特別な試合とあって、ファンとしては一言言いたいという人も多いのだろう。動画のコメント欄には、「史上最も偉大な選手の一人 この男は本物のレジェンドだ」「NBA史上最高のリトルガイ」「これまでで最も好きな選手であり、俺の中ではGOAT(史上最高)だ。他の人の意見なんてどうでもいい、彼は俺にとってGOATだと言ったんだ、その俺の意見だ(笑)」「大好き!」「これこそ本物だった」といくつもの熱いメッセージが書き込まれている。

 

ちなみにバッシュファンとしては、アイバーソンの初代シグニチャーモデル、「クエスチョン」も印象強いはず。このシューズ名は、1位指名を受けたアイバーソンに対して “本当に活躍できるのか?”と疑問を呈されていたところから名付けられたものと言われている(疑問に対する“答え”を出したことで、2シーズン目にはリーボック社が「ジ・アンサー」[=答え]という2代目モデルを作っている)。

 

同年のドラフトといえば、コービー・ブライアント(元レイカーズ)、スティーブ・ナッシュ(元サンズほか、現ネッツヘッドコーチ)、レイ・アレン(元バックスほか)、プレドラグ・ストヤコビッチ(元キングスほか)、ステフォン・マーブリー(元ネッツほか)などが指名された大豊作の年。のちのレジェンド級がそろう中で1996-97シーズン、アイバーソンは76試合に出場して、平均23.5得点、4.1リバウンド、7.5アシストと結果を残し、新人王(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)を奪取している。

 

NBA史に残る“小さな巨人”アイバーソンの記念すべきNBA初試合、あなたもじっくり見てみてはいかがだろうか?

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

写真/月刊バスケットボール

 



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